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新光南町会盆踊り大会

訪問日:2007年8月9日(木)

場所:小樽市宏楽園向かい広場

 

札樽自動車道朝里インターチェンジにほど近い住宅街で毎年開催されている盆踊りである。初日の8月9日は新光南町会主催の盆踊りで,10日,11日はNPO法人小樽・朝里のまちづくりの会が主催し,大仮装盆踊り大会と花火大会が行われる。小樽市を代表する盆踊りとして年々規模を増し,2006年からは花火大会が2夜連続となった。2007年は花火の数も初日が150発から300発に,2日目が700発から1000発へと増え,盆踊りは例年にない盛り上がりを見せたという。

今回訪れたのは,9日の新光南町会主催の盆踊りである。

 

盆踊りの会場は朝里川温泉宏楽園向かいの広場である。宏楽園は桜の名所として知られ,花見の時期にはこの広場が臨時の駐車場として使用される。(右の写真は2006年5月13日撮影)

18:00〜19:00 子供盆踊り

18時50分頃会場に到着すると,子供たちが「北海盆唄」で踊っていた。まもなく持田ヨシ子盤の「子供盆おどり唄」に切り替わったが,「北海盆唄」が子供盆踊りに使われるのは非常に珍しいことである。また,子供盆踊りとしては珍しく,少年がたくさん参加していた。

旭川の博物館通りの盆踊りほどではないが,振り付けがかなり簡素化されており,手を振りながら回転する部分や,円心を向いて前進後退する部分が省略されて,常に反時計回りに進みながら踊っていた。「灯がともる」のところでは手拍子を打つ独自の振り付けが挿入されていた。ただ,本来の踊り方を知らないのかと言えば,そうでもないようで,混同されることが多い「そよろそよ風」と「シャンコシャンコ」の部分をきちんと区別して踊っている少年も何人かいた。

子供盆踊り動画(3.0MB)

 

子供盆踊りは19時に終了。子供たちは受付の前に並んで景品をもらっていた。

その間,提灯コンテストの表彰式が行われた。これは今年初めての企画で,櫓のまわりに吊された提灯はすべて住民手作りのものである。

19:10〜20:20 大人盆踊り

「中学生の皆さん,元気があればまだ踊っていってください。景品もらって帰るということはしないように!」と司会者が呼びかけたものの,多くの少年は子供盆踊り終了後帰宅してしまい,やや寂しい状況で大人盆踊りが始まった。

曲は「おたる潮音頭」と「北海盆唄」の2曲がかけられ,割合としては「おたる潮音頭」のほうが多かった。「おたる潮音頭」は7月下旬に開催されるおたる潮まつりの「潮ねりこみ」で使用される踊り唄だが,盆踊りでも市民に親しまれているようである。北海盆唄はテープ演奏で,歌詞は次のとおりである。「恋の大沼……」の歌詞は珍しい。(唄い手がわかる方はご教示下さい)

波の花散る 津軽の海を 越えて蝦夷地へ いつ来たか
来たは十七 蕾の頃に 今は二十一 花盛り
恋の大沼 情けの小沼 燃ゆる想いの 駒ヶ岳
唄え囃せよ 叩けよ太鼓 月の世界に 届くまで

櫓の下では子供たちの太鼓体験が延々と続いており,どうも調子が外れて踊りが締まらない。太鼓が下手な盆踊りに限って,素人の子供たちに太鼓を叩かせるようだが,これは踊りに集中できなくなるのでやめたほうがよいと思う。

参加者は番号札をつけて踊っており,5位までが表彰された。その審査発表がまだ踊っている最中に行われたため,そこでまた踊り手がほとんど帰ってしまって,いよいよ会場は寂しくなった。下手な太鼓の音と曲だけが延々30分間流れ,終了5分前に至ってようやく主催者が「最後の力を振り絞って踊ってください」と呼びかけ,再び踊りの輪ができかけたところで盆踊りは終了した。

大人盆踊り動画(おたる潮音頭,4.2MB)

大人盆踊り動画(北海盆唄,3.5MB)

踊りの終了後,参加者全員に景品が配られた。「会場に来たということは参加したということ」で,踊らなかった人たちにも景品を配っていた。

最後に「蛍の光」が流れたのはなかなか演出が凝っていた。残ったビールが「100円ビール」として売り出され,参加者はしばし余韻を楽しんだ後,家路に着いていた。