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千歳市民納涼盆踊り

訪問日:2007年8月19日(日)

場所:千歳市グリーンベルト

千歳市は北海道でも特に盆踊りが盛んな土地である。例年8月18日から20日まで3日間の日程で市民盆踊りが開催され,最終日に行われる市中盆踊りパレードは,道内最大規模を誇る。

会場はJR千歳駅の南500メートル付近にあるグリーンベルト。盆踊りのために作られたかのような広場になっている。この日は中日だったが,会場では早くから盆踊りの愛好家たちが踊りの開始を待っていた。

 

櫓は千歳建設業協会の協力により設置されており,非常に大きく立派なものだった。場内では千歳音頭がエンドレスで流れていた。

18:30〜19:00 千歳音頭

盆踊りは千歳音頭と北海盆唄による2部構成となっている。3日間にわたる市民盆踊りだが,子供盆踊りを行わないというのは北海道では珍しい。

19:10〜19:30 じゃんけん勝ち抜き大会

千歳音頭終了後,10分間の休憩を挟んで,子供のじゃんけん勝ち抜き大会が行われた。

19:30〜20:40 北海盆唄

北海盆唄の盆踊りは地元の民謡愛好者による生演奏で行われた。毎年三笠市で行われる北海盆唄全国大会には千歳市からも多くの出場者があり,優勝者も何人か出している。囃子舞台には今年の全国大会優勝者を始め,そうそうたるメンバーが揃い圧巻だった。

唄い手は全員女性で,男性は笛や鉦,囃子言葉を担当していた。きれいな浴衣を着た少女達が替わり番で歌を担当していたのが印象的だった。いぶし銀の節回しも良いが,こういう華のある舞台こそ民謡の醍醐味であろう。少女達の唄う歌詞はそれほどのバリエーションがなく淡泊なものが多かったが,楷書体のように節の終わりをきちんと止めて唄っているのは,それはそれで聴いていて心地よいものだった。

盆踊り動画(3.1MB)

この日唄われた主な歌詞は次のとおりである。例えば,「そよく夜風に誘いの太鼓いつか手を振る」の後,普通は「浴衣がけ」と唄うところを,「櫓下」とするなど,標準的な歌詞とは微妙に異なるものが多かった。

北海名物 数々あれど おらが千歳の 盆踊り
そよぐ夜風に 誘いの太鼓 いつか手を振る 櫓下
そよぐ夜風に 誘いの太鼓 いつか知らずに 櫓下
そよぐ夜風に 誘いの太鼓 月の世界へ 届くまで
唄え踊れよ 叩けよ太鼓 月の世界へ 届くまで
浜は大漁で 砂利まで光る あの娘ちょいと 肌ひかる
五里も六里も 山坂越えて 逢いに来たのに 帰さりよか
揃ろた揃ろたよ 踊りも揃ろた 稲の出穂より なお揃ろた
揃ろた揃ろたよ 踊り子が揃ろた 稲の出穂より よく揃ろた
千歳よいとこ 一度はおいで 川の水車に サケ踊る
貴方百まで わしゃ九十九まで 共に白髪の はえるまで
来たは十七 蕾の頃に 今は二十一 花盛り
立てば芍薬 座れば牡丹 歩くそなたは 百合の花
北海名物 数々あれど おらが国さの 盆踊り
波の花散る 津軽の海を 越えて蝦夷地へ いつ来たか
○○○○○○○ ○○○○○○○ 踊りや輪になる 夜も更ける
盆が来たのに 踊らぬ者は 木仏金仏 石仏
わしとあなたは 羽織の紐だ 固く結んで 胸に抱く
立てば芍薬 座れば牡丹 踊るそなたは 百合の花
お前百まで わしゃ九十九まで 共に白髪の はえるまで
(あまり長いと 皆様飽きる) まずはここいらで やめまする
※「○○○」は歌詞不明,(   )内は一般的な歌詞からの推測

見物客に混じって,土の香りが似合いそうな夫婦が,焼き鳥のたくさん入った袋を下げて立っていた。その見つめる先は,踊り手ではなく,櫓の上だった。どうやら唄い手の少女の親御さんのようだった。今夜は,家族水入らずでご苦労さん会をやるのだろう。

北海盆唄による盆踊りは途中10分の休憩を挟み,20時40分まで行われた。終盤には唄い手が組になって斉唱で唄い,定番の「あまり長いと…」で打ち止めとなった。

盆踊り動画(北海盆唄斉唱)(1.6MB)

最後に抽選会が行われた。景品はたくさん用意されており,3人に1人は当たっていた。