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第16回大谷地団地町内会ふるさと創成夏祭り

訪問日:2007年8月5日(日)

場所:札幌市厚別区北星学園大学グラウンド

大谷地はその名の通り,かつては厚別川から豊平川に至る大湿地帯で,長らく原野のまま開発から取り残されていたところである。昭和54年の道央自動車道大谷地IC供用,同57年の地下鉄大谷地駅,大谷地バスターミナルの開業を経て,交通・物流の拠点として発展してきた。

大谷地団地は地下鉄大谷地駅の南方約800mの高台に造成された一戸建ての住宅団地で,町内会館に隣接する北星学園大学第2グラウンドが盆踊りの会場である。

札幌市内では旅行や帰省で家を空けることが多くなるお盆を避け,8月の早いうちから各町内の公園に櫓が立ち始める。第1日曜のこの日も,たくさんの町内会で盆踊りが行われていたが,この大谷地団地の盆踊りを訪れることにしたのは,「厚別音頭」を踊るという情報を入手したためである。厚別音頭は札幌に数ある音頭の中でも特に広く親しまれており,7月末の厚別区民まつりをはじめ,区内のいくつかの盆踊りで踊られているとのことである。

祭りは子供みこしの町内巡行で幕を開け,土日の2日間にわたって開催される。プログラムによると本日18時から18時30分まで厚別音頭が踊られることになっていたが,おおむね15分前倒しで進行しており,18時20分に会場に到着したときには,既に子供盆踊りが始まっていた。残念。

18:30〜19:30 子供盆踊り

子供盆踊りは珍しく時計回りで進行していた。櫓の周りには2重の円が描かれ,踊りが始まってすぐに内側の輪がつながった。輪の中に大人はほとんど混じっておらず,子供だけのきれいな踊りが見られた。テープは持田ヨシ子版が使用されていた。囃子舞台はトラックの荷台に設けられ,浴衣を来た子供たちが太鼓を叩いていたのはほほえましかったが,やはり調子が外れていたのは,札幌ゆえ仕方がないところであろうか。

子供盆踊り動画(2.9MB)

子供盆踊り終了後,19時30分から21時までカラオケ大会をやるというので,その間,ほかの盆踊りを見に行くことにした。

21:00〜21:30 大人盆踊り

21時から始まる盆踊りというのは,北海道でも最も遅いほうであろう。出店も21時で営業を終了し,前掛けをした売り子さんや祭りの法被を着た実行委員も踊りに加わっていた。見物客もいない中,まさに全員参加の盆踊りで,札幌の盆踊りにしてはなかなかの熱気を感じた。

北海盆唄はII型のテープが使用されていた。歌詞は4コーラスで次の通りである。

北海名物 数々あれど おらが国さの 盆踊り
五里も六里も 山坂越えて 逢いに来たのに 帰さりよか
唄え囃せよ 叩けよ太鼓 月の世界に 届くまで
阿寒大雪 雲間に晴れて 蝦夷の昔を 偲ばれる

15分前倒しで進行していたため21時15分で踊りは終了し,参加者には箱ティッシュが1個ずつ配られた。豪華景品を用意する盆踊りが多い中で,箱ティッシュ1個とはあまりにもささやかな景品だが,箱を片手に家路に向かう参加者の表情は充実感に満ちていた。町内会の一大イベントが無事終了し,みなほっとしたのであろう。

近年,盆踊りの景品に要する費用が主催者の負担になり,盆踊りが休止に追い込まれる事例もあると聞くが,本来盆踊りとはみんなで踊るだけで楽しいものであり,景品などあってもなくてもよいのである。

大人盆踊り動画(2.5MB)