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第29回足寄ふるさと盆踊り

訪問日:2008年8月15日(金)

場所: 足寄町町民センター前

平成の市町村大合併までは,市町村として日本で最も広い行政区域を有していた足寄町。毎年8月15日に行われる足寄ふるさと盆踊りは,夏のイベントとして「じゃらん北海道」などのマスメディアに登場する機会も多く,道内の盆踊りの中では有数の知名度を誇っている。

例年,足寄ふるさと盆踊り・両国花火大会として実行委員会形式で開催されるが,平成20年は足寄町開町100年を記念した「足寄ふるさと100年まつり」の中のイベントとして実施された。

18:00〜19:20 子供盆踊り

会場に着いたのは18時25分頃だったが,北海盆唄の生演奏で子供盆踊りが行われていた。子供盆踊りに北海盆唄を使うことはたまにあるが,生演奏は極めて珍しい。その後,18時30分からは,「あしょろ音頭」に変わり,テープ演奏となった。前日の8月14日にはあしょろ音頭の市中パレードが行われたようで,比較的きれいな踊りを見ることができた。

雨のためか予定より早く,18時40分に踊りが終了し,子供たちは首にかけられたひもと引き替えに,櫓下でお土産を受け取っていた。

子供盆踊り動画(あしょろ音頭,2.3MB)

町民センター前には出店が並び,賑わっていた。

 

仮装盆踊りの前に,両国花火大会が行われた。両国というのは,町域が十勝国と釧路国にまたがっていることに由来する。もとは,両国橋がかかる利別川を挟んで,東に釧路国足寄郡足寄村,西に十勝国中川郡西足寄町があり,昭和30年に両町村が合併して現在の足寄町が成立した。ピーク時の昭和37年には人口が2万人を超えたが,平成20年には約8000人となっており,過疎化が進んでいる。それでも,帯広や北見といった都市からは距離があることから,市街地には活気があり,往年の商店街の貫禄を残している。

花火大会の冒頭,安久津足寄町長,石川知裕衆議院議員(足寄町出身),翌日会場から公開生放送を行う日高晤郎氏から祝辞があり,続いて鈴木宗男衆議院議員(足寄町出身)の祝電が披露された。また,花火の途中で,松山千春氏(足寄町出身)のメッセージも紹介された。

花火は1万発と称していたが,打ち上げの間隔が長く,間延びしていた。ディスクジョッキー風の司会者は話が長い上に言葉が聞き取りづらく,度々発するつまらないギャグは寒々しかった。会場の反応を無視した独りよがりな司会は興ざめで,開町100年の記念すべき花火大会を台無しにしていた。

20:50〜22:00 仮装盆踊り・素踊り

花火大会は予定よりやや早く20時30分に終了した。河畔から再び歩いて盆踊り会場に戻ってきた。

盆踊りのほうは花火大会とは別の司会者が担当していた。この司会者もまた興ざめだった。「これより,8時50分より,仮装盆踊り,素通りを開催します」とお経のような棒読みで繰り返していたが,「〜より,〜より」と日本語になっていない上に,素踊りを素通りを間違っていた。

花火大会が早めに終わったが,盆踊りがなかなか始まらないので,お客さんが帰り始めた。「早くやっちゃいなさい,みんな帰っちゃうよ」と囃子舞台から罵声が飛んだが,堅物の司会者は相変わらず「これより,8時50分より…」と機械のように繰り返すばかり。20時40分,待ちきれずに囃子方の半ば独断で北海盆唄の演奏が始まった。

見物客と踊り手の間はローブで区画され,きれいな踊りを見ることができた。しかし,審査員と思われる役員が,輪の中をうろうろとしており,目障りだった。

仮装盆踊り・素踊り動画(4.9MB)

演奏は,太鼓に尺八,三味線と,なかなか豪華だった。太鼓は雌阿寒太鼓保存会が担当していた。唄われた歌詞は次のとおりで,割と一般的なものが唄われていた。唄い手の中にはまだあどけない少女もいたが,「ちゃんこ茶屋の…」の歌詞を唄っていた。この歌詞を子供に唄わせるのはどうかと思う。

北海名物 数々あれど おらが国さの 盆踊り
五里も六里も 山坂越えて 逢いに来たのに 帰さりよか
唄え囃せよ 叩けよ太鼓 月の世界に 届くまで
踊り揃うて 輪になる頃は 月も浮かれて 円くなる
ちゃんこ茶屋のかか お茶出せ茶出せ 煙草盆出せ キセル出せ
主が唄えば 踊りも締まる 櫓太鼓の 音も弾む
阿寒大雪 支笏に洞爺 尽きぬ絵巻の 北の国
品のよい娘を 嫁○にとれば 家族揃うて 盆踊り
おらが国さで 自慢のものは 一に千春と ラワンぶき
唄え踊れよ 叩けよ太鼓 月の世界に 届くまで
揃ろた揃ろたよ 踊り子が揃ろた 稲の出穂より なお揃ろた
盆が来たとて お正月来たて 親父着せなきゃ 丸裸
山は大雪 雲間に晴れて 蝦夷の昔を 偲ばれる
海が呼ぶ呼ぶ 飛沫が招く 咲いたハマナス 誰を待つ
はやし太鼓に 手拍子揃え 櫓囲んで 盆踊り
 
団体仮装3位のMo〜きとうしふれあい連  団体仮装優勝のモダンばーちゃん

踊りは21時30分で終了。仮装は女性団体の活躍が目立った。

このあと,抽選会が行われたが,くじを引くことなく,先ほどの堅物司会者が番号を読み上げるのみで,盛り上がりに欠けていた。