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東千歳駐屯地盆踊り大会

訪問日:2008年8月5日(火)

場所:陸上自衛隊東千歳駐屯地(千歳市)

陸上自衛隊の駐屯地は普段一般に開放されていないが,道内でもいくつかの駐屯地で盆踊り大会が開催され,その際は敷地内が一般市民に開放される。中でも大規模なのが,師団司令部を置く旭川駐屯地と,この東千歳駐屯地の盆踊り大会で,踊り手の人数でいえば道内屈指の規模を誇っている。

第7師団司令部が置かれている東千歳駐屯地は,陸上自衛隊最大の駐屯地である。正門には「我らここに励みて国やすらかなり」と書かれた標柱が立っていた。

 

第7師団司令部。日本唯一の戦車を主体とした機甲師団だという。正門から盆踊り会場に至る約1kmの道のりには,今日のために提灯の飾り付けがされていた。

1分刻みの緻密なプログラムが組まれていた。

第2音楽隊の演奏の後,大会長である駐屯地司令による開会宣言が行われた。

18:31〜19:06 盆踊り大会(前段)

先陣を切って入場したのは,東千歳駐屯地盆踊り大会名物の北部方面教育連隊赤ふん軍団。

第1高射特科団 東千歳通信所 第7施設大隊

盆踊り大会は部隊ごとのコンクール形式で行われ,仮装している部隊もあれば,振り付けに趣向を凝らしている部隊もあった。櫓の上では,防衛協会女性部ほか市内の社中が模範踊りを披露していた。惜しまれたのは,各部隊とも櫓の周りを一巡すると踊りの輪を離れていったことで,総参加人数の割りには,櫓下が寂しかった。

盆踊り大会(前段)動画(MP4,4.9MB)

 

会場は櫓の南に位置する正面を,市内各種企業団体の代表者ら来賓の席が占めており,東西と北は各部隊に割り当てられた席で占められていた。したがって,一般市民は輪の近くで踊りを見るのが難しい状況にあったが,隊員とその家族の慰安が第一の目的なのでこれはやむを得ない。

唄と囃子は北優会ほか,太鼓は千歳太鼓が担当していた。囃子は三味線の音が目立ち,それに篠笛,尺八が加わっていた。少人数ながらもしっかりとした囃子舞台だったが,舞台の3方に紅白幕が張り巡らされていたために,踊り手との一体感が損なわれていたのは惜しまれた。また,各部隊の踊り手が入場するたびに,担当者から部隊の紹介があったが,その間,唄と囃子のマイクの音量が絞られていたのは気の毒だった。

北海盆唄の歌唱法はIII型で,唄われた主な歌詞は次のとおりである。歌詞の種類はあまり多くなかったが,ほかで聞いたことのないものも含まれていた。

北海名物 数々あれど おらが国さの 盆踊り
唄え踊れよ 叩けよ太鼓 月の世界へ 届くまで
五里も六里も 山坂越えて 逢いに来たのに 帰さりよか
波の花散る 津軽の海を 越えて蝦夷地へ いつ来たか
高い山から 谷底見れば 瓜や茄子の 花盛り
盆が来たのに 踊らぬ者は 木仏金仏 石仏
そよぐ夜風に 誘いの太鼓 いつか手を振る 櫓下
来たは十七 蕾の頃に 今は二十一 花盛り
○○○○○○○ ○○○○○ サケが○○○○ 舞い上がる
あの娘かわいや 踊りも揃て 玉の素肌に 汗光る
娘盛りを なじょして暮らす 雪に埋もれて 針仕事
今宵一夜は 唄えよ踊れ 揃い浴衣で 盆踊り

20:01〜20:11 盆踊り大会(総踊り)

途中20分間のアトラクション(阿波踊り,よさこい踊り)を挟んで,19時26分から盆踊り大会の後段が再開された。全部隊の踊りが終わり,ようやく20時15分(プログラム上では20時01分),一般市民を交えての総踊りが始まった。子供達にはお土産があたるということで,櫓の下にどっと親子が群がり,総踊りは10分足らずで終了した。

 

優勝したのは第7通信大隊。

このあとささやかな花火大会が開催され,21時40分,全プログラムが終了した。