北成地区豊年盆踊り

訪問日:2008年8月14日(木)

場所: 鷹栖町北成地区住民センター

北海道の町としては比較的面積の小さい鷹栖町であるが,役場のある鷹栖地区,旭川のベッドタウンを形成している北野地区のほか,農村部には中央,北斗,北成の3地区があり,それぞれもとの小学校を中心に小集落をなしている。この日は北斗地区と北成地区で盆踊りが行われた。

北成地区は鷹栖町の北部にあり,地区内を維文峠越えの道道雨竜旭川線が通過するが,集落は道道から外れたところにあってひっそりとしている。周辺は良質米の産地であり,農業の大規模化による過疎化は避けられないが,上川百万石の一角として明るい農村といった雰囲気がある。盆踊りも農村らしく「豊年盆踊り」と銘打っている。

盆踊りの会場は,平成10年3月で廃校になった旧北成小学校に隣接した鷹栖町北成地区住民センターである。

子供盆踊り

10年前に小学校が廃校になった地区であるが,盆踊りにはたくさんの子供たちが参加していた。子供盆おどり唄のテープはタンポポ児童合唱団版が使用されており,クリアな音質で再生されていた。踊りも比較的きれいにそろっていた。

子供盆踊り動画(MP4, 6.8MB)

子供盆踊りは19時55分で終了。子供盆踊りとしては終了時間がかなり遅いほうである。踊りが終わった後,子供たちはテントの前に並んでお土産を受け取っていた。

鷹栖町北成地区住民センターには鷹栖北成簡易郵便局が入っている。中ではラーメンが一杯300円で販売されていた。

大人盆踊り

大人盆踊りは20時から開始。遅い時間ではあったが,子供さんも踊ってくださいと案内があった。賞金付きの仮装盆踊りではないが,仮装風の踊り手も何人かいた。演奏は北海盆唄のテープで,この年の三川地蔵祭り,北斗豊年盆踊りで使用されていたものと同じだった。子供盆踊りに引き続き太鼓の伴奏はなかった。踊りの向きは比較的珍しい時計回りだった。

踊りが始まってほどなく,スピーカーの電源コードが抜けるというトラブルがあり,踊り手から「もう終わりか!踊らしてくれ!」と怒号が飛ぶという一幕があった。

大人盆踊り動画(MP4, 4.0MB)

大人盆踊りは30分弱で終了し,引き続き抽選会が行われた。景品は80個で,当選者の番号のみが淡々と読み上げられていった。最後は参加賞として箱ティッシュが全員に一つずつ配られた。

抽選会が終わると会場には鷹栖音頭が流れ,参加者は三々五々家路についていた。