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幾春別盆踊り

訪問日:2008年8月13日(水)

場所: 三笠市幾春別開拓記念広場 

三笠市の幾春別地区は,かつて幾春別,奔別,弥生という3つの炭鉱を抱える一大産炭地だった。建設当時は東洋一といわれた奔別炭鉱の立坑櫓がいまも集落の背後にそびえている。

昭和15年,北海道民謡の大家である今井篁山が幾春別炭鉱の盆踊りを訪ね,そこで聞いた盆踊り唄が「北海盆唄」のルーツになったとされている。その意味で,盆踊り大国北海道の礎ともいえる盆踊りが,この幾春別の盆踊りである。

盆踊りは実行委員会形式での開催で,各企業,町内会からの寄付金により運営されていた。芳名板には弥生連合町内会,宮下,仲通り,北栄,東区,中島,千住,栗丘,川向一区,川向二区,西桂沢,山手の各町内会の名前が見えた。

子供盆踊り

会場は道道に面する幾春別開拓記念広場で,かつて炭鉱盆踊りが開催されていた中の島会場からは移動になっている。会場から奔別炭鉱の立坑櫓を見ることができる。立坑櫓を見ながら踊ることができるのは,道内ではほかに上砂川の盆踊りくらいだが,やはり独特の雰囲気があるものである。

曲は子供盆踊りにしては珍しく,三橋美智也歌唱の北海盆唄が使用されていた。

太鼓は童心会が担当していた。よく練習しており,調子を合わせにくいとされる三橋美智也の北海盆唄にも,巧みに合わせていた。叩き方も独特であり,渾身の力を込めて「ドコドコドン」と叩くのは迫力があった。

子供盆踊り動画(MP4,3.8MB)

子供盆踊りは18時25分で終了。18時23分頃から,踊っている子供のたちにはお菓子が,大人には抽選券と幾春別郵便局提供のうちわが配られた。

大人盆踊り

童心会の生バンド演奏などを挟んで,大人盆踊りが始まった。曲は子供盆踊りと同じく三橋美智也の北海盆唄が使用されていた。北海盆唄発祥の地なのにテープ演奏とはやや寂しいが,それでも由緒正しい三橋美智也盤が使われていたのは救いだった。太鼓はやはり独特の迫力があり,盆踊りの花形的な存在感を示していた。

踊りは,体を開いたときの手の引き方,足の蹴り上げ方に「べっちょ踊り」の名残が見られた。最後には右回りと左回りの二重の輪ができ,炭鉱の全盛期には及ばないものの,なかなかの活気にあふれていた。

大人盆踊り動画(MP4,6.9MB)

踊りは20時50分で終了し,すぐに抽選会に移った。この抽選会が大変に手の込んだものだった。

まずは7等。黒板をひっくり返すと,あらかじめ「幾春別の駐在所で厳正な抽選を行った」番号が,紙に印刷されて掲示されていた。賞品はカップヌードル,卵詰め合わせ10個,乾麺のいずれか。

中盤からはその場での抽選となり,タオルで目隠しをした会長が番号札を引いていた。

3等以上の賞品は全部お米で,重さが発表されるたび,会場から歓声が上がった。番号札には白,青,緑の3色があり,1つの番号につき,3人が当選となる。そのあと,会長が色の付いたボールを一つ取り出し,その色の人が最も多くのお米をもらえるという仕組みである。

3等の場合,1人が3kg,残り2人が1kgずつという具合。2等は5kg,2kg,2kg,1等は10kg,3kg,3kgで配分された。さらに特別賞として,桂沢観光ホテルの2000円分のお食事券付き入浴券が2人に当たった。

最後は参加賞として,箱ティッシュが抽選券1枚につき1個当たり,参加者は満足した様子で家路についていた。