北海観光節 > 北海道の盆踊り

第33回白石区ふるさとまつり

訪問日:2008年7月19日(土)

場所:札幌市白石区役所駐車場

北海道では7月盆を採用している根室市や佐呂間町の一部地区で7月に盆踊りを行う事例があるが,通常の8月盆の地域の中では,最も早い時期に行われる盆踊りの一つである。札幌市ではこの時期,各区単位で大規模な区民まつりが開催される。白石区ふるさとまつりはその中でも最も歴史があり,昭和51年以来白石区ふるさと会が主催して開催されてきた。

会場は白石区役所の駐車場である。

第1日目は17時に開会セレモニーが行われ,始めにひょっとこ踊りが披露された。司会は若い男性のコンビだったが,どちらかといえば年輩者向けのひょっとこ踊りも楽しそうに紹介しており好感が持てた。

  

17:40〜18:20 子ども盆踊り

北海道の大多数の地域で,子供向けの盆踊り唄として半世紀以上に渡って使用されている「子供盆おどり唄」だが,正確な振り付けで踊られているケースはほとんどない。その中でも,札幌市内の白石区や厚別区では比較的本来の形に沿ったきれいな振り付けを見ることが多いが,この盆踊りでほぼ完璧と思われる振り付けを初めて見ることができた。

すなわち,まず前奏の部分で,写真(1)のように手は甲を上にしてかぶるような形で持ってくるのが本来である。次に唄に入ったところで,多くの場合は北海盆唄と同じように両手を斜め上に持ち上げるだけだが,ここは本来,片方の手をかざした手の肘骨につけるのである。「吹けばちらちら」の部分は写真(2)のように,右足でホップするとともに,左足ははね上げる。このとき顔は左斜め上を注視する。最後の「シャンコシャンコ」の部分は,多くの場合はじめの「そよろそよ風」と区別がなされないことが多いが,写真(3)のように,片方の手は小指で風を切るように水平に流すのが本来である。この日の輪の中に,このあたりの振り付けに基本に忠実に踊っている踊り手を見ることができた。

写真(1) 写真(2) 写真(3)
出典 睦哲也:「民踊の旅」,全国舞踊文化連盟,1954

テープは前奏の太鼓の部分だけがカットされており,エンドレスのように聞こえて実はエンドレスではないので,1番目の冒頭で踊りのリズムが毎回狂わされていたのが惜しまれる。学校が夏休み前ということもあって,制服を着た高校生が踊りの輪の中に多く加わっていたのが印象的だった。

子ども盆踊り動画(4.7MB)

踊りの終了後は恒例に従ってその場にしゃがみ,お土産としてカップ入りのお菓子を受け取っていた。

このあと18時40分から大人盆踊りが行われる予定になっていたが,ここで会場をあとにした。