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第57回さっぽろ夏まつり北海盆踊り

訪問日:2010年8月16日(月)

場所:札幌市中央区大通西2丁目

このところのさっぽろ夏まつりは,「さっぽろ大通ビアガーデン」「北海盆踊り」「さっぽろバザール」がメインのイベントとなっており,市の規模を考えるといささか寂しい内容に思われる。しかし,その中核をなす北海盆踊りは,8月14日から8月20日までの一週間にわたり連日連夜とり行われ,北海道を代表する盆踊りとして,越中おわら風の盆や郡上おどりにも比類するものである。

本年は2006年2007年に続いて3度目の訪問となった。この間,2008年より会場が大通7丁目から2丁目に変更になり,テレビ塔がすぐ近くのため観光客の目にも留まりやすくなった。

19:30〜 北海盆踊り

20時過ぎに盆踊り会場に到着した。子ども盆踊りは既に終了し,19時半から大人の部である北海盆踊りに移っている。例年に増して踊り手は多く,この年は特に若い人たちの中に気迫のこもった踊りを披露する踊り手の姿が目立った。札幌のど真ん中で行われる盆踊りでありながら,完全な自由参加で,それでいて踊り手も観客も,多すぎず少なすぎず,絶妙なバランスの上に成り立っているだけに,心地よい緊張感もある。

北海盆踊り動画(北海盆唄〜北海よされ節)(MP4,4.8MB)

囃子舞台は以前と若干趣が異なるように思われた。中には民謡愛好家にしては雰囲気が柔らかい唄い手もおり,「ちゃんこ茶屋の婆……」「盆の十六日……」「鰊御殿の……」など,ここで聞くには意外な歌詞が出てきた。本盆踊りは,よされ節入りのI型の歌唱で,伴奏には三味線ではなく笛を用い,かけ声は「どっこいじゃんじゃん」を改め「どっこいどっこい」となるなど,都会型の盆踊りとして道内の他の地方とは一線を画するものである。歌詞も過去2回を聞いた限りではHBC選定歌詞を中心に厳選されたものが唄われており,このような札幌の盆踊りとしての粋は崩さないほうがよいのではと思う。

この日唄われた主の歌詞は次のとおりである。

海が呼ぶ呼ぶ 飛沫が招く 咲いたハマナス 誰を待つ
燃えるハマナス 乙女の胸に 櫓太鼓に 夜が更ける
川は石狩 流れも清き 五穀豊かな 野を抱いて
北海名物 数々あれど おらが国さの 盆踊り
五里も六里も 山坂越えて 逢いに来たのに 帰さりよか
波の花散る 津軽の海を 越えて蝦夷地へ いつ来たや(ね)
来たは十七 蕾の頃に 今は二十一 花盛り
若い日本の 憧れ抱いて 夢も明るい 北海道
唄え囃せよ 叩けよ太鼓 月の世界に 届くまで
お酒飲む○○ ○○○○○ ○○○○○○○ ○○の酒
竹に雀は しなよく踊れ 踊り上手は 目にとまる
咲いた桜の 枝折る烏 情け知らずの 山烏
主が唄えば 踊りも締まる 櫓太鼓の 音も弾む
月はまんまるだよ 踊りもまるい 主と私も まるい仲
花の盛りを 紅鉄漿忘れ 拓くトド山 ガンピ山
山で暮せば 侘いもの 水にコブシが 散るばかり
花が過ぎても 時節が来れば 様と世帯の 実が結ぶ
色も香もよい 丸くて可愛い 味は十九の 初リンゴ
はやし太鼓に 手拍子揃え 櫓囲んで 盆踊り
踊り見に来て 踊りの中で 何時か手を振る 浴衣がけ
唄に誘われ 太鼓に引かれ 今来たこの道 二度三度
踊り揃うて 輪になる頃は 月も浮かれて 円くなる
沖は厚群来 浜辺は繁昌 浪に黄金の 花が咲く
山は大雪 雲間に晴れて 蝦夷の昔を 語るやら
阿寒大雪 支笏に洞爺 尽きぬ絵巻の 北の国
ちゃんこ茶屋の婆 お茶出せ茶出せ 煙草盆出せ キセル出せ
盆が来たのに 踊らぬ者は 木仏金仏 石仏
盆の十六日 地獄の祭り 閻魔様でも 笑い顔
鰊御殿の はかない夢跡 おんぼろ船だ 鰊船
遠く離れて 会いたいときは 月が鏡に なればよい
※「○○○」は音声不明瞭により歌詞不明。

21時30分で2時間続いた北海盆踊りは終了。最後は太鼓の早打ちで締められた。