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納涼チロルの盆踊り

訪問日:2010年8月15日(日)

場所:道の駅「うたしないチロルの湯」駐車場

2008年から開始された新興の盆踊りで,現在,歌志内市内で少なくとも7か所で行われている盆踊りの中では参加者が多いものの,郷土色は比較的薄い。神威,中村,文殊地区町内会合同の盆踊りという位置づけであるが,2013年時点では各町内会の盆踊りもそれぞれ継続されている。特に,中村地区の盆踊り会場と当会場は300メートルほどしか離れておらず,互いに音が聞こえるような場所で,それも同じ日に盆踊りが行われている。なお,この日は小雨模様で,中村地区の盆踊りは中止となっていた。

18:30〜19:30 子供盆踊り

子供盆踊りは,18時30分からきっちり1時間行われた。テープは,タンポポ児童合唱団版で,比較的きれいな踊りを見ることができた。太鼓は安定感抜群の弥六太鼓。なお,弥六の名は,この地区で最初に炭鉱を始めた中村弥六の名による。中村炭鉱はのちに住友歌志内炭鉱となり,1961年(昭和36年)ごろ最盛期を迎えたが,1971年(昭和46年)のガス突出事故をきっかけに閉山した。坑口は会場のすぐ裏手にあり,チロルの湯は坑口から出る鉱泉を利用している。

子供盆踊り動画(MP4,4.3MB)

踊りが終わり,子供たちはその場にしゃがんでお土産を受け取っていた。お土産は花火で,かなり余っていたようだった。

 

大人盆踊りの開始まで,しばし休憩。道の駅前にはおでん,焼き鳥,子供縁日などが出ており,1000円分のチケットを購入して利用するようになっていた。人出はいまいちのように見えたが,おでんは早々に売り切れとなっていた。

また休憩の時間を利用して,子供の太鼓体験が行われた。

20:00〜21:30 大人盆踊り

大人盆踊りは懸賞付きの仮装盆踊りとして行われた。もちろんだれでも参加可能で,唄や太鼓も飛び入りできますと案内があった。櫓は歌志内と赤平で多く見られる四角錐台型だった。唄い手は女性のみで,赤平の方が2名,滝川の方が1名だった。唄われた主な歌詞は下記のとおりである。このうち,「盆が来た来た」「米のなる木で」「忍路高島」「わしの若いとき」「蝦夷の富士山」「おれとお前も」は,2013年現在,ほかの盆踊りでの使用事例を確認していない。

唄い手は3名でそれぞれ若干異なるものの,はじめの「ハァ」を下げ止め,「ヤレサナー」を低く始めるI型に近い歌唱も聞くことができた。また,時折「ミヨちゃん」が挿入された。これも,歌志内と赤平独特の習わしで,これまで赤平駅前(2006),歌志内本町(2013)の盆踊りでも使用を確認している。一方,踊り手は市外からの参加者が比較的多いと思われ,この地域特有のべっちょ系の踊りは見られなかった。

大人盆踊り動画(MP4,4.8MB)

大人盆踊り動画(ミヨちゃん,MP4,4.5MB)

北海名物 数々あれど おらが国さの 盆踊り
揃ろた揃ろたよ 踊り子が揃ろた 稲の出穂より よく揃ろた
波の花散る 津軽の海を 越えて蝦夷地へ いつ来たか
五里も六里も 山坂越えて 逢いに来たのに 帰さりよか
主が唄えば 踊りも締まる 櫓太鼓の 音も弾む
盆が来た来た 都に郷に 櫓囲んで 賑やかに
高い山コから 谷底見れば 瓜や茄子の 花盛り
米のなる木で 作りしわらじ 踏めば小判の あとがつく
若い日本の 憧れ抱いて 夢も明るい 北海道
来たは十七 蕾の頃よ 今は二十一 花盛り
お前百まで わしゃ九十九まで 共に白髪の はえるまで
山で暮せば 侘いもの 水にコブシも 散るばかり
忍路高島 およびもないが せめて歌棄 磯谷まで
めでためでたの 若松様よ 枝も栄えて 葉も茂る
月はまんまるだよ 踊りもまるい 主と私も まるい仲
わしの若いとき いろはを習た はの字忘れて 色ばかり
蝦夷の富士山 おしろいつけて 誰に見せるか ○○○○○
おれとお前も ○○○○○ 取る手引く手も ほねがない
親の意見と 茄子の花は 千に一つの 無駄はない
今年や豊年 穂に穂が咲いて 道の小草に 米がなる

都合により20時半過ぎで会場をあとにした。仮装の審査は21時から行われるとのことだったので,この後さらに盛り上がりを増したかもしれない。