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ファーム富田

昭和50年代後半以降,ファーム富田と深山峠と日の出山が「三大ラベンダー園」といわれてきたが,21世紀に入る頃からはファーム富田の一人勝ちという様相を呈してきた。ファーム富田は地元では「富田さん」と親しみを込めて呼ばれる個人経営のラベンダー園である。経営者の富田さんは雑誌やテレビにもよく登場している。戦後まもなくより富良野地方で香料用に栽培されたラベンダーだが,昭和40年代には合成香料に押され,ほとんどの農家がラベンダーから撤退していく中で,富田さんがラベンダー畑を守り,今のラベンダー人気につなげた功績は大きい。昭和51年,国鉄のカレンダーにファーム富田のラベンダーが掲載されたことがきっかけで,ラベンダーブームが起こったとされている。園内には「ラベンダー観光発祥の地」の碑が建っている。

近年はラベンダーの他に色鮮やかな一年草が多く植えられるようになり,年中いろいろな花を楽しめる。しかし見せ場はやはりラベンダーの時期で,7月には彩りの畑の花々がいっせいに開花する。花の種類は毎年変るが,配色が絶妙で芸術の域に達している。それぞれの花の株をよく見てみると,同じ種類の花であっても,一般住宅の庭先に植えてあるものよりも一回り大きいのである。恐らく非常に高い土づくりの技術を持っているのだろう。また,これだけの面積の畑で除草するのは大変な労力を要するはずだが,雑草がまったく見当たらない。何も知らない観光客はただ広い場所に花が植えてあるだけと思うかもしれないが,その陰には計り知れない苦労があるに違いない。

ファーム富田のもう一つの魅力はお土産屋である。花人の舎(はなびとのいえ)をはじめ,園内にいくつかある施設では,香水や小物,ドライフラワーなどオリジナルグッズを販売しており,ディズニーランドのお土産屋のような充実ぶりである。特に女性にとっては天国のような場所だそうで,リピーターが多い。これらのお土産屋をじっくりと見るならば,ラベンダーの時期をはずしたほうがよいだろう。

駐車場はあまり広くないので7月の土日は渋滞する。ファーム富田渋滞マップを参考に。ラベンダーの時期にはJR富良野線に臨時駅「ラベンダー畑駅」が開設される。駅から歩いて10分弱。また中富良野駅から歩いても20分程度で着く。


彩りの畑2001

彩りの畑2003


富良野盆地の田園風景と十勝岳連峰を望む景色はなかなか良い。


園内で最も古くからあるのがこのトラディショナルラベンダー園。ここの一角にラベンダー観光発祥の地の碑が建っている。


とみたメロンハウス。ファーム富田とは別経営である。

手前の畑がトラディショナルラベンダーで遅咲き中心。。その下に見える建物がポプリの舎蒸留の舎。その向こうに広がるラベンダー畑が倖の畑で早咲き中心に植えられている。倖の畑の左にあるのが春彩の畑秋彩の畑でラベンダーと時期をずらして開花する。さらに奥が駐車場。富良野川をはさんで富良野盆地の田園が広がる。ビニルハウスの向こうのラベンダー畑駅に一両編成の列車が停まっている。

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