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6. 鬼峠交流会&座談会

14時45分,バスに乗ってニニウを出発。車内で教育委員会Tさんから事務連絡があった。

15時10分,道の駅に到着。何台かの車に分乗して,湯の沢温泉に向かった。

宿泊定員の関係から,当初は双民館を交流会の会場に予定していたが,双民館の宿泊棟は本来冬期休業なのと,湯の沢温泉を利用したほうが経済効果も大きいという理由で,今回初めて湯の沢温泉を利用することとなった。

何といっても温泉は良い。濃厚な食塩泉はよく温まった。

●18:00 鬼峠交流会&座談会

18時から鬼峠交流会&座談会を開始。「気の置けない皆さんと鬼峠を越えて,そのあと神社で相撲を取って,温泉に入って,地元のワインと鹿肉で宴会と,これはもう極楽だ」と語る山本さん。

小山先生の乾杯で宴が始まった。出席者は29名。

森のかりうど,高橋勝美さん。昨年の12月から湯の沢温泉で働いている。食堂のメニューを増やしたり,湯の沢温泉をより良くしようと,いろいろなことに挑戦されている。

 

高橋さんの獲ってきた鹿を使った,鹿丼と鹿鍋。

高橋さんがいつもおっしゃることだが,鹿を撃つということは,命をいただくこと。いただいた以上は,限りなく無駄なくおいしくを基本にしているとのこと。鹿猟は有害駆除として行われているもので,駆除した頭数しか成果として認められないが,高橋さんはおいしくいただくということにこだわり抜いている。

「今日で料理隊長を卒業させていただきます」と観音さん。鬼峠フォーラムでも最初は1人で料理を作っていたが,この4年間で仲間が増えてきたと語っていた。

 

観音さんによる鹿肉のタタキとキタアカリ。

キタアカリは小さくて商品にならないいもを使っている。「消費者は選ぶ立場であってはいけない。作ってもらう立場である。そうだとしたら,作る人を育てるのも,買う人,食べる人の責任」とのこと。観音さんのお店(マルシェひまわり)では,捨てられる運命にある作物を,占冠の農家からきちんとした価格で買うことを実践している。

 

山本さんの醤油豆と長谷川さんの花豆。

その他,一品持ち寄り料理の数々。

産業課係長時代に湯の沢温泉のボーリングに携わり,温泉の支配人も4年務めたという長谷川さん。「何でもやっているのですね」とみな驚いていた。

NHKのKディレクター。一昨年の鬼峠越えを取材していただいたすぐ後に東京に転勤になり,現在は「ダーウィンが来た!」などを担当されている。今日は北見放送局に異動になったMカメラマンとともに参加していただいた。

「北海道中ひざくりげ」で占冠村を取り上げようと思ったのは,旭川放送局に4年半勤務して,占冠の話題が一度も出てこなかったからで,具体的な取材対象が決まる前から占冠ありきで番組を作り始めたそうである。

一昨年は取材クルーの都合によりカメラマンだけを残して峠を引き返さなければならず,それが悔しくて絶対いつか鬼峠を越えようと思っていたという。こうしてプライベートでまた来ていただけたのは大変嬉しいことである。

会田さんもまた,遅くまでつき合ってくださった。ご自宅の庭で採れたという,行者ニンニクが大好評だった。


0時をまわる頃には,NHKの2人と道新のY記者,富良野のGさん,山本さんというメンバーが残っていた。手拍子だけで歌合戦が始まり,Mカメラマンがコップと箸をマイクに見立てて歌っていたのは,まさに往年の占冠を彷彿とさせるものであった。その中で,チューリップの「青春の影」はニニウ的と評されていた。

午前2時,就寝。


7.新入小学校とニニウ沼