星空

ニニウには光というものがない。周囲何十kmにわたってマチはなく，山に囲まれているから外からもまつたく光が届かない。

天の川がはっきりと見える。星がまるで降ってきそうだ。こんなところは北海道でもそんなにない。

それに蛍が彩りを添える。まばゆいばかりに飛び交う蛍。子どもたちに1回は見せてあげたい光景だ。

月の出る日は星は見えないがこれもまたよし。「月がとっても青いから，遠回りして帰ろう」の世界だ。

そうなのだ，夜は暗くないのだ。暗い夜を明々と照らす電灯。しかし，電灯がなくても月や星，蛍に照らされて夜は明るいのだ。これこそ自然の恵みである。都会の暮らしで忘れられてしまった，こんなに弱弱しいけれども優しい自然の光のありがたさを感じてみたい。

こういうニニウを体験するにはキャンプ場に泊まるのがいちばんよい。