なまら北海道だべさ主催
2006年2月25日(土)
20分間停車するので,地上9階建ての高さに相当する「千春ありが塔」に登ってみる。日頃9階にある事務所に階段で上り下りしているせいか,今日はずいぶんと楽に登れた。北見方面から池田行き普通列車726Dが進入。
ありえないサボ。
車内では小さな鉄道博物館さんの写真が展示されていた。
車両には自動販売機用のAC電源が設置されているが,今日は自動販売機を使用停止にして,各自持ち込みの電子機器に電気の供給を受けることに。先ほど撮ってもらった集合写真が車内で印刷されてもう配られているのだからすごいものだ。
さて,足寄から陸別までが今回の旅の山場だと言える。この区間の駅はどの駅をとってみてもキングオブ銀河線といえるほどの存在感にあふれている。
今日は参加者が交代で車掌を務めている。本職の車掌さんもいたようで,全国各地の鉄道チャイムにのって車内放送が始まり,さながらJR各社のアナウンス合戦のようであった。なかでも愛冠駅1駅のみ車掌を務められたひろみさんは秀逸で,参加者から拍手がわき起こった。録音しなかったのが惜しまれる。
縁起のよい駅名で,国鉄時代には入場券を求める人たちで賑わった駅。以前待合室に置かれていた,乗降客数の記録ノートはなくなっていた。
この駅は待合室も独特でいい味を出しているが,高島駅を凌ぐともいわれる壮絶な便所で知られている。
待合室内観 | 便所外観 | 小便器ブース | 大便器ブース |
さすがにこのクラスの駅になると,みな時間を忘れて駅に見入ってしまう。発車時刻が迫り,異常に長い汽笛をならされてしまった。それでもここまで,時刻表通りに進んでおり,1名の乗り遅れも出ていないのは素晴らしい。
この駅には用途が判然としない小屋がある。インターネット上でも,自転車置き場であるという意見と待合室であるという意見で2分されている。廃線も迫っているので,この際多数決でも何でもよいから,どっちなのか決着をつけたいと思っていたが,自転車置き場という意見が主流を占める一方,自転車置き場にしてもやや天井高が低すぎるであるとか,もともと待合室だったものが沈下してしまったのではないかとか意見もあり,決着はつかなかった。
貫禄ある木造駅舎。待合室では廃止を惜しむ展示があった。
川上や薫別をさしおいて,笹森こそがいちばんであると賛嘆する人も少なくない駅である。降りる際,課長さんからホームの板が腐っているので注意するよう放送があった。
この駅にも謎の建物がある。線路上を少し歩かなければ行けない危険な場所にあるが,今回有志が確認に向かったところ,待合室である可能性も出てきたとのことである。
この駅を含めて各駅には駅ノートが置かれていた。
薫別駅といえば待合室のベンチで全国的に知られている。順番に並んで撮影をする。
このベンチは縁結びにご利益があるとされ,2人で座る人もいた。廃線になればこの待合室も壊されるのだろうが,さっそくベンチの保存を求める声も上がっていた。
5分間停まっている間,踏切は鳴りっぱなし。このようなダイヤをよく認めてくれたものだと本当に頭が下がる思いである。