北海観光節小さな旅行記コレゾ旭川

3月の末,旭川駅前のアサヒビルがルートインジャパンに売却され,ホテルに建て替えられるとのニュースが新聞に掲載された。アサヒビルといえば旭川のシンボルであり,時代は変わってもアサヒビルだけはあの場所に未来永劫建ち続けるものだと思っていたから,これは衝撃だった。長い間変化を拒み,いつ帰っても同じ姿で迎えてくれた旭川の街も,この数年,ガタガタと崩れ出している。

一方で最近の旭川は,すっかり動物園とラーメンの街ということになってしまった。もともと旭川が何の街だったかということを顧みることなく,動物園とラーメンだけがもてはやされるということには何か違和感を覚える。

そうは言っても,私自身,「お前は旭川を知っているのか」と問われたとき,「はい,知っています」と答えられるほど旭川を知っているわけではない。そこで今回は,アサヒビルの見納めと併せ,旭川を語るには一度見ておかなければならない場所を歩いて巡ってみることにした。

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