北海観光節小さな旅行記ラベンダーイーストと裏富良野

老節布・平沢

バスの終点,老節布到着。一応ひととおりのものは揃っている,かわいらしい集落だ。

樹海西小学校あらため樹海小学校。

 

老節布は周りを山に囲まれた小盆地で,ここもまたどこを切り取っても絵になる桃源郷のような集落である。

 

ここでは開拓地らしい板張りの農家も健在だ。

老節布の集落を後にし,麓郷へ向かう。麓郷までは12km。一度じっくりと歩いてみたかった道だ。

一山越えると平沢(たいらさわ)という地区に出た。標高約350mの高原状の畑作地帯である。

 

ここは富良野でも最も奥に位置する集落で,開拓されたのは戦後になってからである。小学校もあったが,昭和55年度で廃校になった。学校跡に建っている集会所と,昔雑貨店だったらしい民家が1軒あるだけで集落と呼べるほどのものではないが,直線道路にここだけ立派な歩道が整備されており,かつてそれなりの集落があったことを偲ばせている。

歩道も切れて,峠に入る。

道道の旧道は演習林の作業道として使用されているようである。

演習林の森は奥が深い。周りはまだ明るいのに,森の中は真っ暗闇だ。

峠を越える。この峠が西瓜峠としてテレビで紹介された記憶もあるが,本来の西瓜峠とは1本東側のたちばなの沢の道をいう。

西麓郷に出た。

西瓜峠への分岐。

麓郷到着。

とみ川

 

さて,何のために麓郷に来たかというと,とみ川のラーメンを食べたかったのだ。ここのラーメンは2時間歩いてでも食べに来る価値がある。札幌のラーメン共和国にも店を出しているので知っている人も多いと思うが,本店は麓郷にある。親方はもともと富良野の人で,徹底的に地元産の食材にこだわり,麺には道産小麦粉を使った自家製麺で,スープに合わせて4種類の麺を使い分けている。これほどのラーメン屋は全国でもほかにいくつもないだろう。

山の中にあるにもかかわらず,21時まで営業している。観光施設は18時で全部締まるというのに,20時近くになってもお客さんがひっきりなしに来ていたのはすごい。

メニューを見ると裏に「5時よりのメニュー」というのがあって,マニアックなラーメンがいろいろ載っていた。今日はその中から,濃厚魚介つけ麺(800円)を頼んだ。

今日から事業がスタートした「ふらのecoひいきカード」。省エネに貢献する活動をするとポイントがたまる。とみ川場合,箸を持参した場合,とみ川オリジナルのリサイクル箸を購入した場合,ラーメンのスープを飲み干した場合にポイントが付くという。

麓郷19:55発→富良野駅20:35着 ふらのバス麓郷線 協会病院行き

「北の国から」にも何度も登場した路線バス。この時間まで便があるというのも奇跡的である。

富良野駅到着。

富良野20:44発→上富良野20:58着 富良野線旭川行き普通列車

富良野線の上り最終列車。

上富良野到着。今日は実家に停まるのでここで旅は終わり。

旅行記を読んでいただきありがとうございました。

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