北海観光節小さな旅行記雲海・ガーデンショー・ドライブインの旅

ニニヌプリ

チェックインの時,ホテルからゴンドラ乗り場までは,歩ける距離ではないのでバスに乗るようにと脅迫的に言われたが,実際は1kmほどなので歩いて戻ることにした。

鳥の声があちらこちらから聞こえる森の中を行く。

 

道端の水たまりにはエゾサンショウウオがたくさんおり,デッキから観察できるようになっていた。

問題が書かれた立札もいくつか見かけた。フキを使った料理を5種類あげなさいとは,なかなかの難問かもしれない。

いまでは珍しくなった砂利道を歩いての森林浴は気持ちの良いものだった。バスばかりでなく,この散策路ももっと積極的に利用を勧めればよいのにと思う。

ただいまの時刻,6時20分。まだまだ朝は早いが,この時間からもうレストランが営業している。

この時期,朝食はhalが毎日営業のほかは,日替わりでの営業である。宿泊は素泊まりプランだったが,食券を購入すれば予約なしでの利用も可能だった。ということは,宿泊しないでレストランのみ利用することも可能ということである。それならもっとホームページなどで利用しやすいように案内すればよいのにと思う。

halは昨年の11月にも朝食で利用したので,久しぶりにニニヌプリに行ってみることにした。

ニニヌプリまでは空中歩廊を通って徒歩約8分。

フォレスターモールのレストラン街は9店舗が営業中。こちらは夜を中心とした営業である。

途中のヴィレッジ・アルファは,トマムリゾート草創期に建設されたコンドミニアム(リゾート型の分譲マンション)であったが,いまどのくらい利用されているのだろうか。

長い連絡通路の途中には自虐的なメッセージも見つけた。

森のレストラン,ニニヌプリ。トマムリゾート最大のレストランである。開業当初は「樹海」という名だったが,その後「海鮮市場」,「祭りや」と変遷し,「ニニヌプリ」となって5年目になる。「ニニヌプリ」とは,村内にあるニニウという地区へのオマージュから付けられた名前である。ニニウはアイヌ語で「木の多いところ」という意味だから,「ニニヌプリ」は木の多い山というような意味になるだろう。

周りをトドマツ林に囲まれ,レストランからの眺めは相変わらず素晴らしい。このような思い切った建物は,この先北海道ではもうできないだろう。

7時過ぎ,客室に戻った。なお,この日もう一つ営業していたレストランhal(ハル)は混んでいて,この時点でレストランに入るに10分待ちとのことだった。

7時20分チェックアウト。

トマム7:40発,札幌行きスーパーとかち2号に接続するバス。トマム駅を発着するすべての列車に接続してバスが運行されている。ただし,1時間前までの予約が必要である。

予約していなかったので,また駅まで歩いていくしかないかと思ったが,他に利用者が3名おり,運よく便乗することができた。

ザ・タワーからトマム駅までは約2km。歩道はなく,車道は公道とインフォメーションセンターに向かう専用道が並行しているが,接続バスは公道を走り,JRトマム駅に横付けする。インフォメーションセンターからは長い連絡通路を歩く必要があるので,たしかにこのほうが便利である。

トマム駅を発着するのは,スーパーと名がつく特急ばかり11往復。こういう駅は全国を探してもほかにないだろう。

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