北海観光節小さな旅行記雪あかりの江部乙・新十津川

雪あかりの江部乙・新十津川 その2

江部乙は明治42年に滝川村から分村して独立村として成立。昭和27年に町制を施行した後,昭和46年に滝川市と合併している。合併時の人口は約7500人であった。

現在でも意外なほど大きな商店街を維持しており,地域愛が深く根付いた土地柄であることがうかがい知れる。

電器屋さん 米屋さん 食料品店
理髪店 麹屋さん 眼鏡屋さん
お菓子屋さん 靴屋さん 金物屋さん
洋服屋さん 化粧品屋さん 本屋さん

それぞれの店先にもランターンが灯してあった。

 

江部乙ライオンズクラブ50周年記念ランタン祭り。

 

よく見ると,「クラブ会 ハイカイ王子 また一人」「体中ひびわれかゆみ栄養失調」などと,深刻なことが書かれている。

江部乙中央通17:26発→滝川農協前17:44着 空知中央バス 雨竜経由深滝線 滝川ターミナル行き

バスにはランターン見物帰りの人たちが多く乗り込んだ。さすがにみな詳しく,「1時間にしてはろうそくが長い」「ろうそくが長いから下の方が照らされない」「でも若い人が多いね」などと批評をし合っていた。

滝川の市街に入った。滝川市は現在も人口が4万人以上おり,大きく貫禄ある市街地を持っている。一度じっくりと歩いてみたいと思っている。

このあとは,新十津川のかまくら祭りに向かう。せっかくなので一駅だけでも札沼線に乗ろうと思い,下徳富駅までバスで行くことにした。

滝川ターミナルまで行ってもバスは乗り継ぎできるのだが,市街を少し歩いてみることにした。

銀座通18:09発→花月市街18:25着 北海道中央バス 滝川浦臼線 浦臼行き

今はなき高林デパート前の銀座通バス停から浦臼行きに乗車。かつての国鉄バス石狩本線の代替バスである。

新十津川市街を通過し,名前も美しい花月(かげつ)市街で下車。

花月自体は一昨年盆踊りを見に来ているので,そう久しぶりでもない。いまは学校もなくなった集落であるが,往時には国鉄バスが滝川方面へ10数往復,砂川方面へも10往復近く発着していた交通の結節点である。

下徳富駅へは10分ほど歩く。駅は国道の1本西の道路に面しているが,道路沿いには農業倉庫が立ち並び,しっかりとした駅前集落の趣を呈している。

1日3往復しか停車しないながらも,立派な駅前広場を持っている下徳富駅。

1998年以来,久々の訪問だ。

 

日本人形などが置かれた,独特の雰囲気の待合室は以前と変わっていなかった。

  

随所に国鉄の駅の面影を残している。

長らく3往復が維持されてきた札沼線の浦臼〜新十津川間であるが,来る3月のダイヤ改正で,ついに朝の1往復のみに減便されることが公表されている。

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