東北周遊きっぷの旅 9月14日

恐山の感動は言葉では言い表せません

行程

乗車区間 発着時刻 列車名 乗車した車両
青森(タ)
大間(タ)
900発
1040着
東日本フェリー ばあゆ
大間崎
大畑
1141発
1235着
下北交通バス  
大畑
田名部
1330発
1354着
下北交通大畑線 1両編成,キハ85-2
田名部駅
恐山
1425発
1500着
下北交通バス 青森22 か 376
恐山
田名部駅
1645発
1720着
下北交通バス 青森22 か 377
田名部
下北
1802発
1808着
下北交通大畑線 1両編成,キハ85-2
下北
青森
1830発
2021着
快速しもきた 1両編成,キハ100-20
青森
函館
2026発
2258着
快速海峡13号 5両編成,3両目,オハ50-5005
函館
札幌
2330発
630着
快速ミッドナイト 2両編成,3号車11D,キハ27-501

思い出のアルバム


←[青森−函館]乗船券
←[函館−大間]乗船券
↑大間港到着
さて,龍泉洞を観光した後は,いったん函館に戻ります。奇怪なルートのように思われるかもしれませんが,実は大間に行くのにはこのルートがいちばん安くて済みます。それはともかく,夜行フェリーを宿とするのが本当の目的です。
青函フェリーは1000円で暖かく快適な一夜が過ごせるので,これで乗るのは7回目です。しかしいつも夜行便ですから,明るい時に津軽海峡を渡ったことがありません。それで今回の大間航路が始めて昼間の津軽海峡横断となります。函館山の裏側を通るまるで遊覧船のような航路でした。それと,いままでフェリーに乗って揺れたことがなく,列車よりもむしろ静かな乗りものだと思っていたのですが,今回は揺れました。波しぶきを浴びて,びしょ濡れになったおばさんもいましたが,それも一興です。
大間はNHKで放送中の「私の青空」のロケ地ということもあってか,船は意外に観光客が多かったです。
本州最北端。大間崎。最悪でした。旅情満点の竜飛崎とは雲泥の差。まずアクセスがわからない。フェリーターミナルにも案内図など置いておらず,とりあえず道路標識に従って歩いていきましたが,標識もとぎれ,岬とはかなり離れたところに「民宿最北端」とかあって紛らわしい。延々40分も歩いて,それらしい岬につきましたが,そこでは私の嫌いな伊藤多喜雄のソーラン節をガンガン鳴らしているというありさま。北海道の悪いところだけ取ってきたような観光地でした。
大間崎からはバスで大畑へ。このバスからは「大間鉄道の遺構に注目すべし」と,事前にアドバイスをいただいていましたので注目して見ましたが,下風呂温泉付近などコンクリートアーチ橋がかなり残っていました。大間鉄道は戦時中に津軽海峡制圧のための弾薬輸送のために築かれた軍事路線で,結局完成しなかった未成線です。現在の国道はトンネルなしのうねうね道で木野部峠を越えていますが,ここを1000mのトンネルを掘って通過したというのですから大変なことだったと思います。
しかし,パスの運転手の態度が悪い。車内で割引回数券を求めている旅行者がいましたが,運転手は彼をにらみつけていました。
記念に入場券を買ったのはこれが始めて。硬券です。
実は,わざわざ高いお金を払って下北半島にやってきたのは,下北交通大畑線に乗るためでした。大畑線は来年3月で廃止となる予定で,大畑駅には「ラストランまであと198日」の看板が掲げられ,9月の平日というのに多くの鉄道マニアが訪れていました。
キハ22(改めキハ85)には15年ぶりに乗車。製造から38年の老体に鞭打って,ガタゴト走ります。
恐山への入口駅・田名部で下車。恐山は北海道からだとそれほど苦労せずに来れるのですが,今回は絶好の機会ですので行ってみることにしました。
田名部駅から恐山行きのバスは路線バスですが,ほとんど観光客しか乗らないらしく,テープによる観光案内が流れ出しました。乗客はおばあさんと若い女性と私の3人。むつ市街を抜けると南部ヒノキの原生林に入ります。ガスもかかって幻想的な雰囲気になってきました。ガイドのテープからは恐山にまつわる民謡がおどろおどろしく聞こえてきます。山の中でバスが停車しました。そこでは冷水が沸いており,運転手さんが「飲んできませんか,飲んでもいいですよ」と,まるであの世への水先案内人のような淡々とした口調で告げました。するとおばあさんは駆け足でバスから降りて水を一口飲んで戻って来ました。「ありがとうございました,これで長生きできます」と一言。ガイドによれば水を飲めなかった人でもこの話を聞いただけで3日間は長生きできるとか。何だかすごいところに来てしまったなあと思いました。
なお上の写真は恐山の真髄ではまったくありません。恐山を訪ねて思ったことは最後のページに書くことにします。
今回の旅行も最終段階に。最後は夜行快速ミッドナイト3号車・ドリームカーで帰路につきました。恐らくキハ27はこれで乗り納めになるでしょう。

 

恐山に思う