礼文路

レブンアツモリソウ

レブンアツモリソウ群生地

礼文にはレブンアツモリソウとレブンウスユキソウという2種類の有名な高山植物があって,これらを目当てに訪れる人は多い。わたしもいちおうこの時期に訪れたのはそういうことである。

レブンアツモリソウは例年ならばこれから6月中旬までが見ごろのはずだが,今年は暖かく既にピークを過ぎていた。それでも写真のようにきれいに咲いている株が2つくらいあった。礼文=レブンアツモリソウといっても過言ではない。これで「おまえ,礼文に行ったことはあるか」と聞かれたときには「あります」と胸を張って言えるだろう。


レブンアツモリソウは国内希少種に指定されており,24時間体制で厳重な監視がなされている。これを盗むと1年以内の懲役または100万円以下の罰金に処せられる。
盗掘というのはわたしにはよく理解できない現象である。わたしはどうしても理解できない人間の行動があって,1つは「空き缶のポイ捨て」である。花の盗掘というのもそれと同じぐらい理解不能な行動である。花が好きだから花をとる。恐ろしく短絡的な発想で,およそ人間的な知能を持ち合わせている人の行動とは思えない。
もう一つ商売目的での盗掘もあるだろう。盗掘屋は儲かるから盗掘するのだろうが,悪いのは何も知らずにそれを買うほうだと思う。
盗掘防止のためには啓蒙も重要だと思うが,そもそも啓蒙によって盗掘を思いとどまるような人ははじめから盗掘などしないだろう。したがって,パトロールを強化してネズミ捕り式に盗掘者を捕まえるしかない。レブンアツモリソウが生態系の中でどれほど重要なものなのか知らないが,盗むほうも取り締まるほうも無用なエネルギーを費やして,結果として絶滅させてしまうのだとしたら,人間はほんとうに愚かな生き物だと思う。

神崎小学校

へき地5級,児童22,教員6

広いグランドを持つ普通の小規模小学校。それはいいのだが,二宮金次郎像があるとは。

これもまだいいのだが,グランドの上の大仏は何なんだ。

礼文にはシュール(超現実的)なものが多いらしい。

久種湖(くしゅこ)

ネッシーが出るというイギリスのクス湖に発音が似ている。名前からしてシュールだ。

湖畔には立派なオートキャンプ場があった。電源つきの立派なサイトだが,どういう人が利用するのだろうか。

ところでイギリスの湖はクス湖ではなくネス湖だった。どうやら屈斜路湖のクッシ−とネス湖のネッシーがごっちゃになって,ネス湖がクス湖になってしまったようだ。

船泊小学校

へき地5級,児童64,教員11

船泊中学校

へき地5級,児童57,教員12

普通の小学校,中学校だが,何気にへき地5級というのはすごい。現在北海道本島でへき地5級が指定されているのは,新得の富村牛小学校が唯一である。

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