今日会うことを約束しているHさんとは8時30分にフェリーターミナルで待ち合わせた。Hさんは鴛泊から13kmほど離れた沓形(くつがた)に住んでいる。Hさんも忙しいようなので,路線バスなどを利用してある程度自分で歩いて回ろうかと思ったが,結局ご好意に甘えて車で島内を案内してもらうことにした。
Hさんは10時半頃から用事があるとのことだったが,まずは1周しましょうということで,時計回りで1周ドライブに出発した。
つり橋を渡る | 利尻山を映し出す姫沼 |
姫沼は利尻を代表する観光地である。人工堰止湖だが自然が素晴らしい。沼を一周する15分ほどの散策路を歩いたが,周囲は天然林で大木が生い茂っていた。礼文に木がなかったのとは対照的だった。
ただ,散策路はご覧のとおり渋滞しており,ゆっくり草木を見ようと思っても,ともかく前に進まなければ後がつかえてしまう。
駐車場も観光バスであふれかえっていた。礼文でも観光バスはあったのだが,礼文の比ではない。悲惨だったのはおばさんたちだ。フェリーの中で既に女性用トイレに行列ができたのだが,港に着いたところで休む間もなくバスに乗せられる。そして姫沼でもみな真っ先にトイレを目指していた。こうしてみると団体ツアーというのも過酷なものだ。
姫沼を望むことができるのかと思ったら,違った。鴛泊港の好展望地というわけだ。港に突き出ているのはペシ岬。
利尻,礼文から見て北海道本島は何と呼ぶのだろうか。利尻のHさんにも礼文のSさんにも聞いてみた。明確な答えは返ってこなかったが,「北海道」はおかしい,「本土」もちょっとちがう,「内地」は間違っている。どうやら「稚内」というのがいちばんしっくりくるようである。稚内の友人に稚内の存在意義は何かと尋ねたら「対ロシアだ」と言っていた。稚内は人口の数字以上に偉大なのである。
姫沼と並ぶ定番観光スポット。お土産屋さんがたくさんある。どうやら観光バスも我々と同じコースをたどっているらしく,こちらにもバスがたくさん停まっていた。観光バスは利尻島に本拠を置いているものもあるが,バスごとフェリーに乗って渡ってくることもあり,全道各地のバス会社の車両が見られる。
自然水族館 | お土産屋 |
ゴマフアザラシさん | 仙法志市街と利尻富士を望む |
ここには稚内の水族館から出張してきたアザラシさんが2頭住んでいる。売店でえさを売っていたが,毎日何百人もの観光客の相手をしなればならないアザラシさんもかわいそうだ。
へき地4級,児童123,教員11
今日もわがまま言って,島内の学校を全部回ってもらえるようにお願いした。