奈井江にて,特急ライラック10号が追い抜いて行く。 |
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豪雪の滝川駅 |
この列車は空いていて静かだった。この区間は北海道の大幹線でありながら,普通列車に乗るとのんびりと汽車旅を楽しむことができるので好きだ。特急通過待ちのため途中駅で長時間停車があるのもよい。
厚別駅で特急オホーツク4号に追い抜かされる。 |
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岩見沢駅 |
この列車も空いていた。釧路からここまで普通列車の旅を満喫できて,なかなか幸先の良い旅立ちである。
札幌到着。
札幌では五番館西武の紀伊国屋書店で,旅の友となる文庫本を購入した。昨年の旅行に続いて柳田国男の著作で,『日本の昔話』と『日本の伝説』の2冊。列島縦断の旅にふさわしい名著だ。
柳田国男 |
旭川直通の快速エアポートは785系特急車両で運転される。札幌で進行方向が変わるので,前面の雪を落としていた。帰省ラッシュといっても,混雑には波があるようで,この列車は空いていた。
南千歳から駅弁を買って乗り込んだが,帰省ラッシュの波に当たってしまったようで,苫小牧まで立たされた。
ここでようやく南千歳で買った駅弁を食べる。「えぞずし」660円。
虎杖浜着。
温泉で (ア,ソレ) こころの中から イキカエル
海の幸 (ア,ソレ) うまさに声が ウラガエル
ここはどこ 「あら,ハワイ」かと マチガエル (マチガエル)
今日の旅 思い出いっぱい モチカエル (ア,チェンジ)
ワーカガエル ワカガエル 何はともあれ ワカガエルー「イズノスケ音頭」
ホテルほくようまでは駅から歩いて25分ほど。「日本三大美人湯」とか,見かけは若干いかがわしい感じがするが,中に入ってみるとまったく違った。大型温泉旅館のように料理処,お土産屋などもあって,2階建ながら平面的に増築を重ねた広い建物は貫禄があった。風呂はもうもうと湯気がたちこめ,どこに浴槽があるのかわからないほどだったが,非常に風格があり,北海道にもこんな温泉があったのかと思った。湯はかけ流しで,浴槽に注がれているお湯は飲むことも持ち帰ることもできる。露天風呂はかなり離れたところにあるが,広々としており,内堀は適温だが,外堀のお湯が自然のままに冷えていたのはいかにも本物の温泉という感じがして良かった。
車内はがら空きでシーンとしていた。電車に乗るなら静かなクハがいい。
途中で先行となる特急が遅れたため,4分遅れで苫小牧に到着した。
列車が遅れたため,バス乗り場に着いたのは19時26分頃だった。もともとJRからバスへの乗り継ぎ時間が4分というのは無理があったが,これはバスが遅れることを見込んでのことである。バス停でしばらく待って,やっぱりもう行ってしまったかとあきらめかけたころ,ようやくバスが来た。定刻より20分も遅れていた。
このバスは札幌始発で苫小牧駅に寄ってフェリーターミナルに向かう。ほぼ満席だった。運賃240円。