北海観光節旅行記旅ならば東北

二戸へ

2003年8月25日(月)

 

 

牛乳ならばたのはた

このホテルの朝食には「たのはた牛乳」が出るそうだ。陸中海岸に来たらともかくたのはた牛乳を飲めといわれるぐらいうまい牛乳なのだそうだ。わたしは子供の頃から日常的に牛乳を飲む習慣がなく,1年に1度飲むかどうかだから,うまいかどうかの判断はつきかねるが,ともかくこれで「お前,うまい牛乳を飲んだことがあるか」と聞かれたら,「はい,あります」と自信を持って答えられる。

 

久慈市は人口約36000人。地図を見ると岩手県の端っこにあるが,それだけに岩手県北東部の拠点として活気がある。昨日,釜津田線の運転士さんや宮古の人達に「今晩はどこに泊まるのか」と聞かれて「久慈です」と答えたが,それはまったく違和感なく受け止められた。

久慈と二戸駅はバスで70分で結ばれており,今回の新幹線延伸の恩恵を受け東京まで距離的には宮古より遠いものの,時間的には宮古より近くなった。昨日宮古の人たちも,盛岡から東京まで2時間半で行けるのに,なぜ盛岡まで行くのに同じ時間がかかるのか,新幹線ができたことにより東京までの距離が他の地域と比べて相対的に大きくなっていると嘆いていた。

久慈から八戸へは,JR八戸線を利用する方法とバスで二戸に向かって新幹線に乗る方法が考えられるが,二戸経由のほうが出発時刻を遅らせられることと,いつもと違うルートを通ってみたいこと,なるべく長く岩手県内にとどまっていたいことを理由に,二戸経由を選択した。

久慈駅前8:20発→二戸駅(西口)9:35着 岩手県北自動車 特急バス

 

新幹線開業に合わせ久慈と二戸駅を結ぶバス路線が新設された。運賃は1000円と安い。JRバスが11往復,岩手県北自動車が4往復運行している。今日は岩手県北自動車の便を選んだが,途中の岡堀というところまでわたし以外に乗客0という寂しさで,先行きが心配である。

久慈川の渓谷。予期せぬ絶景。 九戸村オトデ館 見事な棚田。北海道にはない。

山あり村あり,楽しい車窓だった。

二戸駅

 

二戸駅には東北新幹線開業に合わせて観光物産センターを併設する立派な駅舎に建て替えられた。高さ31メートルの展望塔にはエレベーターで自由に上ることができる。


駅前にあった看板。二戸駅によって恩恵を受ける市町村が掲載されている。遠くは秋田県の大館市や青森県の新郷村まで及んでいる。田野畑村だけ単独で掲載されているのは寂しそう。

  
カシオペアメッセ『なにゃーと』

岩手県北部のお土産が一堂に集まった充実した物産館である。ここで各方面へのお土産を購入する。実家には普代村嵯峨商店のいちご煮の缶詰などを宅配便で送り,職場には「九戸城政実」というサブレーを買った。

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