北海観光節旅行記>旅ならば東北

2003年7月28日,仕事帰りにふらっと本屋に寄り,時刻表を買ったのが失敗だった。ぱらぱらとページをめくると東北のイベント列車がたくさん載っており,心がそわそわしてきた。もしこれらの祭りを見に行くとしたら・・・・・20日〜一日市盆踊り,21日〜毛馬内盆踊り,22日徳内まつり,23日〜大曲花火,と,ほんの10分ほどでパタパタっと旅程が組み上がってしまった。

私はお盆は毎年実家に帰省して墓参りをしているのだが,考えてみると今年は8月17日に町議選があるので帰ってもしょうがない。早速実家に電話をし,今年は盆に帰省しないことを伝えた。かわりに盆前の土日に墓参りだけ済ませることにした。

 

それにしてもまた東北である。これほどしょっちゅう東北に行くと,みな「あきれ」を通り越して心配してくれたりする。しかし良いところは何度行っても良いのである。よく東京方面から年に何度も北海道に旅行に来る人がいて,よく飽きないものだ,まだ見るところがあるのだろうかと心配するが,わたしにとっては東北がそういう場所なのだ。

しかし,東北に行く目的は何なのだろうか。たしかにこれだけ何度も通えば,「お前,東北に行ったことはあるか」と聞かれたら,「人並みには行ったことがあります」と答えられるだろうが,そもそも「お前,東北に行ったことはあるか」などと聞かれることがないというのがオチである。

わたしはうまいものを食べたり温泉に入るだけの旅行であれば,賭博や風俗にお金を使うのと変わらないと思う。高いお金を払って旅行するからには,しっかりと観光をし,何か人生の糧になるものを得たいと思う。初めて訪れる土地であればそんなことは特に意識しなくても見るものすべてが勉強になるのだが,何度も同じところを訪れるからには,何のために訪れるのかということを考えざるを得ない。今回の旅は目的を探しながらの旅であった。


 

今回の旅行に使用した切符

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