小樽駅。
メッセージボード。
告白ブランコも今日は寂しそう。
売り子さんが声を張り上げて,クリスマスチキンを売っていた。
昨日,私は変な夢を見た。
クリスマスの夜遅く,旅先でケンタッキーの店に入る。店にはクリスマスチキンがたくさん売れ残っていた。ファミリーパック1600円とある。
たくさん買っても食べきれないので,私は1人分だけ売ってほしいと頼んだ。しかし店の人に1人用は用意していないので売れないと断られる。それでは1600円払ってもいいから,1つだけほしいと頼むと,店の人はしぶしぶレジを打ち始めたが,今度はお客様が一人なんでどうしてもレジが打たさらないという。
どうして買えないんだ,とうなされていたところで目が覚めた。
いま目の前で,クリスマスチキンを売っている。1本190円とある。
おそるおそる,1本だけでもいいですかと尋ねると,売り子さんは手際よく紙にチキンを包んで,袋に入れてくれた。
ついにケンタッキーのクリスマスチキンを手に入れたぞ。やったー,やったー。と,どこかの予備校のコマーシャルのように胸の中で叫んだ。
今日は改札もサンタクロースが担当している。
本日が今年の最終運行となるSLクリスマスin小樽号。ポーッ,と汽笛も高らかに裕次郎ホームを発車した。
出発時車掌アナウンス(1分00秒,WAVファイル,646KB)
クリスマスムード満点の車内。
早速,先ほど買ったクリスマスチキンを食べる。
ここでハッと気づいた。さっきの店はケンタッキーだったのだろうか。写真機の画像を巻き戻して確認すると,さっきの店はロッテリアだった。
ああ,またしてもケンタッキーのチキンにはありつけなかったのだ。
札幌到着。
雪がいちだんと激しく降ってきた家路を急ぐ。さあ,明日からはいよいよ年末の追い込みだ。
旅行記終了。読んでいただきありがとうございました。