北海観光節旅行記ディスカバー阿寒

アイヌコタン

阿寒湖もじっくり観光しようと思えば見どころはたくさんある。その中でも必ず訪れるべきは,観光船とボッケとアイヌコタンである。ボッケは過去2度訪れたことがあり今日は時間もないので探訪は取りやめ,温泉街を東側から順番に散策してみることにしたい。

阿寒湖畔エコミュージアムセンター

 

ボッケ散策路の入り口にある環境省の施設。2002年4月に旧ビジターセンターを建て替えてオープンした施設で,エコミュージアムセンターとは名ばかりの中身のない施設である。

まりもの里商店街

 

阿寒湖の温泉旅館は東と西の大きく二つの集団に分かれており,それぞれのホテル街に付随して商店街も形成されている。阿寒湖荘,花ゆう香,鄙の座,ニュー阿寒ホテルに沿って道路の向かい側に建て並ぶのは「まりもの里商店街」。商店街の中には4つの手湯がある。

まりも通り

商店街の裏通りには「まりも通り」というやや寂しげなスナック街がある。

まりも湯

まりも通りの入り口に公衆浴場「まりも湯」があった。阿寒湖温泉は温泉資源保護のためほとんどの温泉旅館がお湯を循環させているが,この公衆浴場は源泉そのままかけ流している。地元の人専用ではなく,開かれた雰囲気の清潔な公衆浴場だった。お湯は無色透明無味無臭。浴槽の縁には愛嬌のある「まりもちゃん」が並べられており,一緒に入浴することができる。

阿寒観光ホテルの建物を改修して2004年12月にオープンした鶴雅別荘 鄙の座。全室露天風呂付きで1人1泊数万円は下らないという豪華旅館。

山小屋風の阿寒町役場阿寒湖支所。釧路市と合併した後はどうなるのだろうか。

 

阿寒湖でカニやメロンを買おうという気にはならない。

阿寒湖漁業協同組合の売店は意外な穴場。ザリガニのスープやワカサギの佃煮はお土産に好適である。

幸運の森商店街

まりもの里商店街から約500mの間隔を置いて,第2の商店街がある。こちらは御前水,エメラルド,鶴雅の各ホテルの向かい側に建ち並んでいる。

登別,洞爺湖,定山渓に比べると,阿寒湖温泉はお土産屋の数が圧倒的に多い。

ホテル市川は塔屋の看板だけ残っていた。老舗温泉旅館のホテル市川はカラカミ観光グループに,ホテル山浦は鶴雅グループに吸収され,阿寒湖温泉の旅館はこれらのグループに阿寒ロイヤルホテルグループを加えた3つのグループに再編されている。

あかん遊久の里鶴雅。かつての阿寒グランドホテルが鶴雅と名を変え,阿寒湖温泉で一人勝ちの人気を誇っている。私も職場の観楓会で2度泊まったことがあるが,客室の設えや料理はたしかにすごい。

アイヌコタン

第3のお土産屋街はアイヌコタンで,広場の両脇に民芸品店がひしめいている。

 

アイヌコタンの突き当たりにあるオンネチセでは,毎日昼3回,夜3回アイヌ古式舞踏の公演が行われる。

 

静まりかえった中で粛々と演目が進み,やや不気味な雰囲気があった。クライマックスは髪を激しく振りかざす黒髪の踊り。

3館共通入場券(1200円)を購入したので,他の施設も見ておく。


生活記念館

森と湖の芸術館

ここで温泉街の西端に到着した。実はこのさらに西に林を隔てて住宅街や学校がある。歴史ある観光地らしく,住民の日常生活空間が観光客の目の届かないところにきちんと隔離されているわけだ。

そろそろバスの時間なので,バスターミナルに向かおう。

釧路西部消防組合阿寒湖支署。大きなホテルがあるので,はしご車なども配備されている。

糠平,ウトロなど僻地に置かれている道立の診療所の一つ,阿寒湖畔診療所。観光客の急患を診察することもあるというが,実際には北見の病院へ救急車で搬送する場合が多いらしい。

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