北海観光節旅行記29歳の北東北

盛岡フォーラム

南部ラーメン 柳家

あまり知られていないが,ラーメンは本来,健康食品なのである。子供の頃,風邪を引くと母は決まってラーメンを作ってくれた。一人暮らしをするようになってからはあまり食べる機会がなくなったが,釧路でラーメン屋のスタンプラリーに参加したのをきっかけにラーメンを食べるようになってから体調が妙に良くなり,風邪を引いたり口内炎ができることもなくなったので,以来健康のために,週に2,3回は必ずラーメンを食べるようにしている。

ただ,健康という観点からラーメン作りをしている店というのは,なかなかないのが実態である。

さわや書店の3階にある柳家は,ラーメン屋としては非常に珍しく,体によいラーメンを売りにしており,名物のキムチ納豆ラーメンは血液をサラサラにする効果があるという。

今日は霊験あらたかな「金色堂(950円)」をいただく。野菜がたっぷり入っており,これは体に良さそうだ。ラーメン一杯,健康一年と合掌して,体全体にラーメンのパワーを染みこませる。

映画館通り

盛岡市内にはいまだシネコンがなく,「映画館通り」と呼ばれる通りに,旧来の映画館がひしめき合い,この通りだけで12スクリーンを有している。

 

しかし,この風景もついに風前の灯となり,2000年3月に北上市にワーナー・マイカル・シネマズがオープンしたことで客足を奪われて,この12月には3スクリーンで営業してきた盛岡フォーラムが閉館するという。

盛岡フォーラムは今後大通2丁目のビルに移転して7スクリーンを持つシネコンをオープンさせるというが,そうするとほかの映画館にさらに影響が出そうだ。

盛岡フォーラム

今日はその盛岡フォーラムで映画を見ることにする。「木更津キャッツアイ」「父親達の星条旗」「デスノート/後編」という3本の映画をやっていたが,昨日公開されたばかりの「デスノート/後編」を見ることにする。

 

レイトショーは1000円と格安。料金を支払うと,整理券を渡された。上映開始15分前になると1番から順に5番ごとに番号を呼ばれ,好きな位置に座ることができた。

椅子はゆったりしていて座り心地がよく,上映中は飲食禁止なので静かに見ることができた。大部分の人達は男同士,女同士のグループで見に来ていた。一人で来ていたのはわたしだけだったかもしれないが,盛岡の人達と空間を共有するだけでも幸せだ。

映画の内容は,ずっとハラハラドキドキされられっぱなしで,眠くなる暇もなかった。何か人生の糧にるものがあったかといえば,何もなかった気がするが,ただ無意味に面白い。こういう映画は初めて見た気がする。

 

最後のフィルムが巻き取られるまで皆席は立たず,館内の照明がついてから順次ゆっくりと外に出ていく。すぐに帰宅するわけではないようで,それぞれのグループは交差点でしばらく談笑し,三々五々どこかの店に散らばっていった。わたしにはこういう経験がないので,いいなあと思う。

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