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ログホテルラーチ
「ラーチ」は,1994年にオープンした第3セクターが運営するホテルである。最近は南富良野といえばラーチしかないというぐらいに,ラーチ,ラーチとよく耳にするようになった。
ラーチとはカラマツの英名で,建物はすべてカラマツの丸太でできている。これだけ太い丸太なら当然輸入材だと思ったら,すべて道内産だそうだ。ホテル内にはしゃれたレストランやお土産屋もあり,これは世間の人がラーチ,ラーチと騒ぐだけのことはある。
南富良野町は人口3000人弱の町としては,ちょっとありえないぐらいバスの便が充実している。土曜・休日も平日と同じダイヤで運行されているのも奇跡的だ。これは,南富良野の市街が役場所在地に一極集中しておらず,幾寅,落合,金山,下金山,東鹿越というそれなりに大きな市街地が空知川に沿って点在するという独特の形態をなしているためだと思う。
バスはどの区間を乗っても100円の均一料金制で,乗車時に運賃を支払う。乗客は4名とそれなりに盛況だった。車両は新しく,降車ブザーも付いていた。
金山市街通過。
金山では国道をそれて「金山市街地裏通り線」という怪しい道に入った。
「旧中学校前」というバス停で最後の乗客を降ろし,車内はわたしだけとなった。旧中学校とはどこにあったのだろうと思ったら,金山中学校だった。なんと金山中学校は2年前に廃校になっていたのである。調べてみると,下金山中,金山中,幾寅中,落合中の町内4校が一斉に廃止され,新設の南富良野中学校に統合されたとのこと。かつて中体連の大会で何度も戦った相手の中学校が無くなるとは何とも寂しいものだ。
あとは一人のままかと思ったら,下金山市街の手前で少年が3人乗ってきた。彼ら共々下金山の駅前で下車。
東栄吊り橋
少年とわたしの向かう先は同じだった。
市街裏手を流れる空知川には吊り橋が架かり,対岸にある数戸の農家を結んでいる。
少年達はどの家の子供だろう。
雪原を少年達が豆粒のようになりながらも,どこまでも走っていく姿が見え,まるで映画を一場面を見ているようだった。
下金山市街。ひととおりの店は揃っているが,土曜日だというのにシャッターを開けている店は1軒もなかった。