1番ホームに上野から来た特急水上1号が到着。長岡行きの普通列車は2本の列車からの乗り換え客を受けて大盛況だった。
土合駅到着。電車の重たいドアを手で開けてホームに降りると,ホームや電車の中からフラッシュがいくつも光った。
土合駅
自分が鉄道マニアだと自覚することにわたしはまだ抵抗があるし,わたしのような鉄分含有率の低い者が鉄道マニアだと名乗れば,本家本流の鉄道マニアが怒るであろう。しかし仮に鉄道マニアを名乗ろうとするならまず訪れておかなくてはいけないのがこの土合駅である。
土合駅の下りホームは地中深いところにあり,地上に出るには長い階段を上らなければならない。
駅本屋とホームとの標高差は70.7メートルあり,486段の階段で結ばれている。
10分ほどかかってようやく地上に出た。無人駅だが立派な駅舎があり,広々とした待合室があった。どういう種類の人達なのかわからないが,駅前には車がたくさん停まっており,待合室で食事を作ったりしていた。
上り線はごく普通の地上ホームである。
一駅戻って湯檜曽駅で下車。湯檜曽温泉の入口にある駅で,利用者の数に見合わない大きな駅舎が印象的だったが,あまりにもがらんとしていて寒々しかった。
バスで土合駅前を通過し,谷川岳のロープウェイ乗り場へ向かう。
上越新幹線の愛称に「たにがわ」とついているくらいだから,谷川岳はたいそうな山なのだろう。ロープウェイの駅は6階建ての豪華な建物で,リゾートホテルのようなフロントがあった。
ロープウェイは片道所要10分のところ,今日は風のため15分かかるとのこと。10分だったら何とか戻ってこれると思ったが,15分だったら列車の時間に間に合わないのでやめた。今日は頂上からの眺めも良くないだろう。
ロープウェイ乗り場からアイスバーンの道を慎重に下る。歩いて15分ほどで再び土合駅に到着。
列車が到着するとまたフラッシュの嵐となった。
長いトンネルと抜けて新潟県に入ると,車窓は真っ白になり,車内は歓声に包まれた。
土樽,越後中里,岩原スキー場前,越後湯沢と,それぞれの駅にスキー場が隣接していてそれなりに賑わっていた。写真は上越国際スキー場前駅にて。JRで最も長い駅名の駅としても知られている。
列車は混んでいて1時間ほど立ち,北越急行乗り換えの六日町駅でようやく座ることができた。
小出駅到着。多くの客が下車し,只見線に乗り換えていた。キヨスクは13時から14時まで昼休み。駅前には旅館があるほか店はなく,これから会津若松まで4時間の長い道のりに挑む乗客はみな元気を失っていた。