北海観光節旅行記中国四国右回り

山吹城跡

ここから一般車両通行止めの大森地区のメインストリートに入る。一帯は重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。

熊谷家住宅

 

石見銀山で栄えた商家の住宅である。

旧河島家住宅

 

19世紀初頭に建てられた,代官所地役人の武家住宅。

郵便局 たばこ屋 酒屋
瀬戸物屋 新聞屋 自動販売機

観光客は男性が目立って多かった。また,施設を見学しているとき,世界遺産をこれまでいくつ巡ったと,会う人ごとに自慢している人や,世界遺産と聞いて来たが何も見るものがないと不満を言っている観光客のグループに会った。世界遺産に登録されて,観光客が増えるというのは良い面ばかりではないようである。

町並みの中を2.5kmほど歩き,これからいよいよ鉱山のあった地区に入る。

鞆ケ浦道

 

JRの駅に置いてあったリーフレットに載っていた「山吹城コース」で龍源寺間歩を目指すことにする。この道は途中まで,銀の積出港・鞆ケ浦までの銀の輸送に利用されていた「鞆ケ浦道」として,世界遺産の登録対象になっている。

 

しかし,熊に注意,マムシに注意の看板が出ており,道は怪しい。

 

登りは思いのほか厳しく,やがて雪も現れてきた。

標高414mの山吹城跡に到着。16世紀以来,石見銀山支配の軍事的拠点となってきた場所だという。それも納得で,360°の素晴らしい展望を得ることができた。

先ほど歩いてきた大森の市街を見下ろす。

日本海方面。

山側には山陰の名峰,三瓶山が見えた。

下りも延々と階段を駆け下り,龍源寺間歩への舗装道路に出た。観光客が私のほうを珍しいように見て,「こんなところに道があるのか」「マニア向けなんじゃない」などと話していた。JRで出している地図にきちんと載っていたコースなのに,マニア向けになってしまうのだろうか。

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