北海観光節旅行記八割方TOKYO

島の娘歌碑

御神火温泉

バスは元町港行きとなっていたが,御神火温泉まで運行してくれた。ここで数名が下車。

御神火温泉は日帰り入浴施設で,夜行船の到着に合わせて朝から営業しているのでありがたい。食堂も営業していた。温泉は典型的な公共温泉という感じだったが,とりあえずすっきりした。

石垣のある道を歩いて,元町港へ向かう。

 

元町港にあった「御神火」のモニュメント。ところで,御神火とは何なのか。御神火温泉にもどこにも説明がなかった。帰ってきてから調べると,三原山のことを古くから御神火様と呼んできたとのことである。

元町港のターミナル。大島発着の客船は,当日の天候によって元町港か岡田港どちらかの入出港となり,今日は全便岡田港である。ターミナルは元町港のほうが立派だったが,船が着かないとあって誰もおらず,閑散としていた。

次のバスまで時間があるので,案内図に従って元町周辺を散策してみる。

元町港のお土産屋街。

大島にも札幌ラーメンがあった。

三原山の山腹を枯れ川に沿って登る。

 

1986年の溶岩流の跡は,草木もほとんど生えないまま,生々しく残っていた。市街地はすぐそこである。

樹木が溶岩に埋もれて,後で抜けたもので「溶岩樹形」というそうである。

大金沢本川堆積工。防災工事はいまも続けられている。

ホテル椿園。ここに「島の娘」の歌碑があると聞いた。

「島の娘」歌碑

歌碑は椿園キャンプ場の中にあった。

碑は昭和10年の建立で,白い御影石に,レコードには吹き込まれなかった3番も含めて歌詞が刻まれていた。

小唄勝太郎といっても,知らない人が多いと思うが,「東京音頭」のオリジナル歌手なので,どこかで声は聞いたことがあると思う。「島の娘」は勝太郎さん最初のヒット曲で,「『島の娘』よりベートーベンの方が好きだという人がいるとしたら,その人は日本人ではなくドイツ人である」と言った音楽評論家もいたという。

YouTubeに掲載されているのは晩年の映像であるが,すべてが粋で素晴らしい。

次へ