動物園は改修工事中だった。
大島も見ることろは見て,あとは港へ戻るだけだ。バスがないので,海岸遊歩道を歩いて行くことにした。岡田港まで約7km,ただいまの時刻14時ちょうど。船は15時30分の出航だから,遅くとも15時15分には港に着きたいところだ。
椿園のヤシの広場を過ぎると,道は怪しくなった。
5分ほどで海岸沿いの遊歩道に出た。この遊歩道は,美しい日本の歩きたくなるみち500選に選定されている。
海岸の石は,大島独特の黒い火山岩が丸く削られたものだった。
海岸の道は上り下りを繰り返す。道の状況を考えずに1km10分のペースで時間を計算してしまうのが悪い癖で,たいていこの手の道は走ることになる。前を行く人にはイノシシと間違えられた。
初めて見た,葉っぱがつやつやのフキ。これがツワブキだそう。
子を抱いた地蔵様に見える岩。
キョンのわな。キョンとは何かと思ったら,中国から来た鹿で,動物園から逃げ出して野生化したのだという。
そのまま遊歩道を進んでは,船に間に合わないのが確実になってきたので,聖地橋付近から一周道路にエスケープした。この辺りの一周道路は椿トンネルと呼ばれている。
椿は岩盤に根を張るたくましい木だった。
東京市大島公園の門柱。しかし,都制施行前の大島は東京府の管轄ではあったが,東京市域にはなかったはずである。
葉牡丹やパンジーはともかく,北海道では夏に咲く百日草やナデシコまで咲いていて驚いた。
広々とした海。伊豆半島,三浦半島,房総半島を遠望する。
一周道路から岡田の集落に下っていく。
フェリーターミナルには予定どおり15時15分到着。
お土産屋。島の娘グッズでもあれば買おうと思っていたが,そんなものはなく,小さなあんこさんの人形を1つだけ買っておいた。