北海観光節旅行記白鬚神社と沖縄・東北

船浮集落

2013年12月30日(月)

母屋2階の客室からは,港が目の前に見えた。

設備は古いが,きちんと手入れがされて清潔感があった。シャワー場は広く,昨日の宿よりもむしろ快適だった。

建物の中も外も,気温は15℃くらい。北海道で15℃のところに普段着でずっといるというのはあり得ないことで,かなり寒かった。それでも,氷る心配がまったくないので,水回りの考え方が根本的に異なっており,洗面台は外にあった。これはこれで清々しく,気持ちが良かった。

7時半,朝食をいただく。パンに惹かれて来たのに,昨夜,ご飯とパンとどちらにするか聞かれて,ご飯を頼んでしまった。

もちろんパンは別に買った。「船浮ぱん」と呼ばれるパンは真面目な食事パンで,たくさんの種類があり,いつの間に焼いたのだろうかと思った。お子様もいて,民宿の仕事に,パン焼きに,女将さんはとても忙しそうだ。朴訥としたご主人は,船でパンを配達したり,食事のために漁をするのが役目のようだ。生業としての美しさを感じる宿だった。

9時前,宿を発つ。10時35分発の船に乗るまでは,当初の予定どおりなので,集落を歩いてみる。

かまどま荘の隣にあった,ふねっちゃーぬ家。食事やお土産の店。

船浮もまた竹富町の一部である。

イリオモテヤマネコ発見捕獲の地。1965年のイリオモテヤマネコの発見は,当時,今世紀最大の動物学的発見と言われた。

近くにあった,ふるさとの自然・文化・歴史研究室は閉館中だった。

 

石炭に関する説明があった。

船浮御嶽。沖縄の御嶽は地図上,基本的に神社として扱われていないが,ここは地形図に神社として記載されていた。

船浮小中学校。40人の集落の学校にしては校舎がずいぶん大きい。山を背にした配置は,ニニウの学校とよく似ている。

コーヒー&カレーのぶーの家。朝は9時から営業している。

民宿ふなうき荘。

小さな集落なので,100mもないような道を,1往復半もすれば,集落を全部歩いたことになる。

途中,宿が同じだった女性と3度行き違った。最近は旅先であまりにも誰もいないところを歩くことが多いので,同類の人がいるというだけで嬉しい。

基本的に自動車はなく,これが集落の原風景なのだろうと思った。

そして,いよいよイダの浜へ向かう。

次へ