北海観光節旅行記白鬚神社と沖縄・東北

桃林寺

干立12:55発→大原港14:15着 西表交通 豊原行き

白浜から歩くこと2時間10分,ここで時間切れとなりバスに乗った。浦内川まで歩いて,できれば宇多良炭坑の遺構も見たかったが,祖納の展望台に行かなければそれも可能だったろう。でもガイドブックには載っていない西表観光ができたということで良しとしよう。

浦内川。ウラナイと読めば,まるで北海道の地名であるが,ウラウチと読む。沖縄県内最長の河川で,海岸から11kmまで遡航可能である。渓流に変わる軍艦岩まで観光船で遡航し,徒歩でマリュドゥ,カンピレーの滝を訪ねるのが西表島の代表的な観光コースになっている。

車内が混み始める前に,昼食とする。今朝かまどま荘で買った食パンを丸ごといただいた。

船浦湾の海中道路を行く。遠くにの山に,いきなり滝が見えて驚いた。ピナイサーラの滝といって落差54mの県内最大の滝だという。

実は昨日,バスで通りかかったときに,地元のおじいさんが滝が見えると教えてくれたのだ。昨日は悪天候で,こんな海岸ののっぺらしたところに滝などあるはずがないだろうと疑ったのだが,本当に滝が見えたのだ。疑ってごめんなさい。

船浦から海中道路を経て,温泉のあった高那まで長らく陸路がなく,西表島は西部と東部で大きく分断されていた。県道が開通したのは1977年のことである。それから観光開発が進み,観光関連産業によって人口は増えたが,一世代を経てまた新たな時代を迎えているように思われる。

由布水牛車バス停からは,またたくさんの観光客が乗ってきた。

料金は先払いで両替機もないので,運転手さんが計算機を叩きながら運賃を受け取っていた。

運転手さんはフレンドリーで,紙切れを落とした観光客がいれば,ラブレターと言って渡し,診療所で降りるという観光客がいれば「どこか悪いの」と声をかけていた。どう見ても診療所に行く様子ではなかったが,そのあときちんと行く店の名前を確認し,14時で終わるかもしれないから電話で確認したほうが良いとアドバイスをしていた。

西表島東部の中心,歴史も古い古見(こみ)集落。

古見を過ぎると,昨日乗った白浜行きのバスが,やはりバスが傾くほどの猛スピードですれ違って行った。

大原港到着。

大原14:30発→石垣15:05着 八重山観光フェリー 石垣行き

この便は本来,竹富島経由の石垣行きであるが,満席のため石垣に行くの人は,石垣直行の臨時便に乗せられた。

今回の旅行3度目の離島ターミナル。12月も30日となり,だんだんと人も増えてきた。

上原航路が欠航になったことで,予定よりも2時間以上早く,石垣に着いた。

この時間を使って,気になっていた石垣島鍾乳洞に行ってみることにする。鍾乳洞まではおよそ4km。タクシーに乗ろうかとも思ったが,昼に食べた船浮ぱんのせいか,体が思いのほか軽かったので,歩いて向かうことにした。

まずは昨日,一昨日と見逃した市街地の北西方面を歩いてみる。

桃林寺。八重山地方で初めて置かれた寺院。

 

仁王像は1737年の製作。1771の大津波で流されたが,海岸で発見されて戻されたものだという。

請福酒造泡盛博物館。今日は年末のため15時で閉館したところだった。

八重山平和祈念館。戦争マラリアの実相を後世に正しく伝え,平和を祈念するための施設だという。戦争マラリアとは太平洋戦争末期に,軍の命令で西表島などに強制疎開されられた八重山地方の住民がマラリアに罹患し,直接の戦死者よりはるかに多くの死者を出した悲劇である。

具志堅用高記念館。観光客も入れ代わり立ち代わりけっこう来ていた。

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