北海観光節旅行記白鬚神社と沖縄・東北

繞道祭

参拝が終われば,お守りなどを見て歩くのも初詣の楽しみ。いくつもに分かれた授与所には,巫女さんがずらりと並んでいた。

 

お守りはざっと数えて50種類。破魔矢,福扇,干支の縁起物も各種サイズが揃っていた。

良縁祈願の結び絵馬と,願掛け天つ金木の申込書。

お清めのお砂と御朱印所。

巳の神杉。「神杉に卵を投げないで下さい」と立て札があった。卵は()さん(=蛇)の好物なのだという。

このあと1時ごろから繞道祭(にょうどうさい)が始まるはずだが,まだ少し時間があるので,近くの寺社を巡っておく。

 

天皇社。大神神社の末社で,第十代崇神天皇を御祭神としている。

三輪成願稲荷社。大神神社の神宮寺の一つ浄願寺(廃寺)の鎮守社という由来を持つ。日本最古と言われる神社にも,神道と仏教が複雑に絡み合った歴史があるわけだ。

 

三輪山平等寺。ここももとは大神神社の神宮寺の一つで,広大な境内を持つ立派なお寺だった。

神宝神社。大神神社の末社。

時刻は午前1時を過ぎ,末社の参道では松明を待つ参拝者の姿も見られた。

大神神社の境内に戻る。御神火神事が行われるため,おみくじ所が閉鎖されていた。その周りには,ヘルメットをかぶった人たちがたくさんいた。

しかし,初詣は神事と関係なく行われており,御神火神事を見に来た人は,少数のカメラマンを除いてほとんどいなかったと言って過言ではない。過去の繞道祭の写真を見ると,大勢の見学者がいるように見えたので意外だった。

1時20分,宮司が祝詞を上げる。

1時26分,拝殿の照明が落とされ,御神火が神官によって氏子のもとへ運ばれる。

御神火が大松明に移される。

1時30分,3本の松明に火が灯った。

そして,すぐさま猛烈なスピードで,松明は18社巡りへと出かけて行った。

この間,説明が行われるわけでもなく,あっという間の出来事だった。

拝殿では神楽舞が始まった。

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