北海観光節旅行記白鬚神社と沖縄・東北

秋田

2014年1月2日(木)

5時30分,ホテルアルファーワン酒田を発つ。

昨日は宿なし,今日はホテルの滞在時間が4時間と,厳しい行程だが,金沢から酒田までほとんど寝ていたので,意外と爽やかな朝だ。

酒田5:39発→秋田7:33着 羽越本線 秋田行き普通列車

昨日駅員さんが言っていたとおり,たしかに始発列車は動いた。

酒田といえば「おしん」のロケ地。昨年は放送30周年の記念すべき年だったので,酒田に降りれば何かあるかと期待したが,おしんにちなむものは何もなかった。

昨年は1年をかけて,BSで「おしん」の全編が再放送された。世の中があまちゃんで沸いている中,私はひたすらおしんを見続けた。当時平均視聴率が50%を超えていたというドラマを,だれとも共有することなく1人で見続けるというのはなかなかに辛いものがあった。

列車は順調に発車したと思ったのも束の間,5分後には強風のため停車してしまった。

4分後,徐行で運転再開したものの,6時23分,山形・秋田県境の小砂川駅にて,この先運転取りやめと放送が入った。

たしかに,車体がゆらゆらとあおられるほど風は強い。

寝台特急も運休にはなっていないものの,遅れが出ている模様。

乗客は2人のみ。6時50分,車掌に行き先を問われる。7時,象潟からタクシーが向かっている旨告げられた。

ところが,待てども待てどもタクシーは来ない。あまり遅れると,盛岡八幡宮の参拝をあきらめたとしても,八戸13時発のフェリーに間に合わなくなる。


どこかで私はこうなることを望んでいたかもしれない。

旅行に出る前に仙台の大叔母に白鬚神社のことを電話で尋ねたとき,「私も一緒に行きたいくらいだけど,体がもう自由がきかないから。よかったら帰りに寄ってくださいな」と言われていたのである。そうは言われても,もうきっぷを取ってあるし,実家に帰るより先に親類を訪ねることへの気兼ねもあって,仙台行きは予定になかった。

しかし,もしこういう事態になった場合には,仙台に寄ることもあり得ると思っていた。もう一つの心配として,旅行の最終盤で身なりも体もボロボロになっているのではということがあったが,その点では問題なさそうである。

7時47分,ようやくタクシーが来た。

象潟駅前通過。列車代行ではないので,駅には立ち寄らない。

金浦ICから日本海東北自動車道に入る。

仁賀保,西目と通過し,羽後本荘でいったん高速道路を降り,お客さんを一人下ろした。その先乗客は私のみとなった。

大内ICから再び高速道路に乗り,9時ちょうど,秋田市に入った。

この時点で,八戸13時発のフェリーに間に合わないことが確定し,フェリー会社にキャンセルの電話をした。同時に仙台発新千歳行きの飛行機を携帯電話から予約した。

あとは秋田駅で新幹線のきっぷが取れれば,仙台経由の帰路の行程が万事整う。

動物注意の不思議な絵はカモシカだという。

9時32分,小砂川から1時間45分で秋田駅に到着した。タクシーのメーターはすごい金額になっていた。

秋田駅では不思議なゆるキャラが出迎えてくれた。

きっぷは秋田から先の分をまず全部払い戻ししてもらい,仙台まで買い直した。運よく,新幹線の特急券も指定席が取れた。

秋田10:02発→盛岡11:39着 秋田新幹線 こまち30号

 

何かの特典で500円のクーポンを持っている人が多いらしく,車内販売が飛ぶように売れていた。売り子の女性は,一見ぶっきらぼうな応対だったが,手際の良さは見事でほれぼれした。

途中強風による臨時停車もあったが,盛岡には定刻で着いた。

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