ちほく高原鉄道ふるさと銀河線

(廃止)勇足 ゆうたり 無人駅
中川郡本別町勇足元町
明治43年9月22日開業
標高49m  54人
単線
池田より20.8キロ
大森より4.3キロ
2002.3.18下車

●大森→勇足の車窓

引き続き国道242号線に沿って走る。あたりは利別川に沿って開けた平地だが,地味や気候が良くないのか純畑作ではなく牧畜を組み合わせた農業地帯となっている。車窓からは乳牛用のホルスタインのほか,茶毛・黒毛の肉牛を見ることができる。
利別川の対岸は切り立った崖になっており,その向こうに押帯(おしょっぷ)という地区がある。2000年初夏に起こった口蹄疫騒動の激震地だ。

●勇足駅

無人駅だが地域の交流施設も兼ねた大きな駅。仙美里駅と同じ形の駅舎で,北斗七星をかたどった本別駅の子どものようなデザインだ。現在は単線だが元は交換駅。駅前は小市街で,本別に通う高校生の利用が多い。
勇足は大正4年まで独立村だった。上川や空知では明治時代にまず広大な行政区域を有する母村が置かれ,開拓の進展にともなって分村されていったのだが,十勝の場合は入植者もほとんどいなかった明治初年に一斉に多数の村が置かれ,徐々に統合されて現在の市町村が成立した経緯がある。本別の場合,本別村,嫌侶(きろろ)村,幌蓋(ほろけなし)村,勇足村,押帯村,負箙(おふいぴら)村が大正4年に合併して二級町村本別村が成立した。
勇足の地名はアイヌ語のエサンビタラ(突き出た川原の意)に由来する。エサンビタラ→勇(イサム)+足(タル)。ずいぶん無理な当て字をしたものだ。

駅舎 駅前
国鉄仕様の駅名板 駅前の横断歩道には懐かしい看板があった。

●見どころ

特になし

大森 北海道駅前観光案内所 南本別