函館本線

美唄 びばい 有人駅
美唄市東1条南2丁目
明治24年7月5日開業
標高27m  3272人
複線(対向式)
函館より343.7キロ
光珠内より3.9キロ
みどりの窓口540-2400
駅前2分ローソン
1999.3.26下車

●光珠内→美唄の車窓

光珠内を出るとまもなく国道12号が線路の上をまたいで左に渡る。ここから先は全国一の直線道路として知られる区間で,直線区間は29.2kmある。国道12号は上川道路として囚人により建設され,大正9年に道内初の国道の一つとして国道27号に指定され,昭和28年に国道12号と改称された。昭和33年全線舗装。片側2車線化の工事は現在も進行中である。国道沿いが賑やかになってくると美唄駅に到着する。

●美唄駅

美唄は往年の炭都。駅からは函館本線の美唄支線,三菱美唄鉄道が分岐していたが,それぞれ昭和48年,47年に廃止。旧駅舎は昭和12年の建物で跨線橋ともども非常な貫禄を有していたが,駅周辺の整備に合わせ,2002年2月5日に橋上駅の新駅舎がオープンした。古い駅舎は十分にマチのシンボルになっていたが,新しい駅舎はマチのシンボルになりえるだろうか。
美唄とは読みも漢字も美しいが,アイヌ語のピパオイ(カラス貝がたくさんいるところの意)に由来する。もともと沼貝町を名乗っていたが,大正15年に美唄町に改称し,昭和25年に市制を施行した。なお駅名は最初から美唄だった。最盛期には人口9万を有したが,現在は3万ほどとなり寂しい限りである。ただ今でも元9万都市なりの奥行きある市街地が国道を中心に広がっており,貫禄がある。

●見どころ

□郷土資料館

駅前5分。ガラクタこそ宝の展示ポリシー,露出展示。「泥炭」の展示あり。

900-1700 火・祝翌休 100円

□旧桜井家住宅

徒歩5分。国道右折,左手。町長,市長を親子2代にわたって務めた桜井家の住宅。大通西1条北2丁目。

900-1630(月は-1200) 火・祝翌休 5-10開館

▽美唄屯田兵屋[道有文]

明治24年建築。厩舎がついているのが特徴。美唄屯田騎兵隊弾薬庫付設。

□東明公園

バス15分。美唄ICの北側。展望台付スペースカリヨンあり。桜名所3500本,ほかツツジ15000本。

□スペースカリヨン

東明公園内。1時間ごとに演奏。内部は階段を何周もして上がる展望台になっているが,高所恐怖症には辛い。眺めは次ぎのふるさとの見える丘展望台のほうが良い。(2000.9訪問)

□ふるさとの見える丘展望台

東明公園から徒歩25分。標高240m,160°のパノラマ。細い道を車で上がる。石狩平野一望。夜は若者たちの溜まり場になっている雰囲気がある。(2000.9訪問)

 

 


三菱美唄炭鉱関連

美唄には三菱と三井の炭鉱があった。三菱美唄炭鉱は昭和47年閉山。道道135号美唄富良野線沿いに往時をしのばせる施設が点在している。鉄道跡がサイクリングロードになっているほか,バス(美鉄バス)の便もいいので,1日かけて炭鉱の記憶をめぐって見るのもおもしろい。

□旧東明駅

バス16分。美唄鉄道の駅。駅舎とSLを保存。SLは4110式十輪連結タンク機関車2号。線路跡はサイクリングロードになっているが,断崖絶壁の下を走り恐そう。駅舎の隣にサイクリングターミナルがあり,まれに家族連れが利用しているが,熊鈴を一緒に貸してくれるらしい。(2000.9訪問)

□アルテピアッツァ美唄

バス18分。美唄といえばアルテピアッツア。旧栄小学校。昭和56年廃校後,H4に開設。屋内外に彫刻家安田侃氏の作品を展示。美唄市自慢の施設。旧体育館はイベントに使われるので機会があればぜひ。(H11.3訪問)

1000-1900(月は1000-1500) 火・祝翌休

■リンク Arte Piazza Bibai

□三菱美唄記念館

バス24分。アルテピアッツァ以遠はバスの本数が減るので注意。スキー場の向かい付近にある。中には往時の写真が展示してあるが,現状とのあまりの違いに驚く。(2000.9訪問)

□沼東小学校

バス24分。北海道発の円形校舎。昭和49年廃校。美唄の人たちには有名らしいが,私は発見できなかった。

 


三井美唄炭鉱関連

函館本線の支線,南美唄駅があった付近。南美唄駅は昭和48年9月9日に廃止された。このあたりには鉱山事務所など,炭鉱関係の建物が町並みとして残っており,全国でも特に貴重なものである。木造の炭住も健在で,リニューアルして使用しているから,まだしばらくは残るだろう。(2000.9訪問)

□三井美唄炭鉱事務所
□三井美唄炭鉱厚生館(労働会館)
□三井美唄炭鉱互楽館
□三井美唄鉱業所跡地の碑

これらの施設は駅の南東3kmほどのところに集中している。バスの便あり。


なおアルテピアッツァ方面へのバスを運行している美鉄バスが2002年3月で廃業となる。バス路線自体はなくならないと思うが,ダイヤの変更の可能性があるので注意。

光珠内 北海道駅前観光案内所 茶志内