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日高本線

[苫小牧→様似]

キハ130形時代には,なるべく乗りたくない路線でしたが,キハ40形で運転されるようになってからは,のんびりとローカル線の旅が楽しめるようになりました。苫小牧で駅弁を買って,いざ日高路へ出発しましょう。途中には温泉あり,ミュージアムあり,絶景あり,一日ではとても満足することができません。

日高本線[苫小牧→様似]の概要


●歴史

大正2年に苫小牧軽便鉄道が佐留太(現・富川)まで開業,大正15年には日高拓殖鉄道が静内まで開業した。いずれも苫小牧の王子製紙の資本により建設されたものである。これらの民営鉄道は昭和2年に国有化され日高線となり,昭和6年までに軌間1067mmに拡幅された。以後,日高三石,浦河へと順次線路を延ばし,昭和12年8月10日に様似に到達した。昭和18年11月,富内線が沼ノ端分岐から鵡川分岐に変更された際に,日高本線と改称した。
昭和34年6月,札幌−様似間に準急えりも運行開始,昭和59年2月,貨物営業廃止,昭和61年11月1日,富内線廃止および急行えりも廃止。1990年7月,ローカル線活性化のための北海道最初の運輸営業所として日高線運輸営業所設置。

●車窓

苫小牧を出るとしばらくは茫漠とした原野を行く。どこまでも真っ直ぐな線路と,家1軒ないまったいらな大地に感動。鵡川,沙流川という大きな川を渡って,門別からは競走馬の産地に入る。車窓からも木の柵に囲われた牧場に馬が闊歩する,日高独特の風景を見ることができる。三石や浦河からは神々しい日高山脈を遠望し,海に浮かぶ親子岩を見て様似に着く。
日高線は静内を境に車窓風景が大きく異なる。静内まではおおむね海岸線を行き,静内からは山に入ったり海に出たりを繰り返す。海がよく見える区間は意外と少なく,汐見−富川や厚賀−大狩部,静内−東静内など。東町−日高幌別の昆布干し風景が,日高本線のハイライトである。

●運行系統

苫小牧−様似の直通列車が5往復あるほか,苫小牧−鵡川,苫小牧−静内,静内−様似に区間列車があり,ローカル線としては標準的な本数が確保されている。苫小牧での列車の接続や,様似でのJRバスへの接続は良い。また最近は夏休み,冬休みなどに札幌直通の列車も運行されている。

●利用状況

主な利用者は高校生で,鵡川から苫小牧のほか,静内や浦河などに向かう移動があり,どの区間でも平均的な利用がある。門別,新冠,静内,三石,浦河は,道内でも特に元気のある沿線で,高校生の顔も輝いており,田舎という感じはしない。浦河(東町)を過ぎるとさすがにローカルムードが漂ってくる。
日高本線は旅行者の顔ぶれも多彩で,まず牧場見学や乗馬に行く人たちがいる。彼らは主に新冠や静内で降りる。また競馬の開催日には競馬新聞をもった顔ぶれも多くなる。様似まで乗り通す旅行者もかなりおり,彼らは様似からバスを乗り継いで,アポイ岳やえりも岬に向かう。そういったなかで,鉄道マニアの影は薄い。
こういった面々により,車内の雰囲気は良く,適度な賑わいがある。座れないほど混むことは少ないが,苫小牧では早めに並んだほうが良いだろう。

●車両

1989年3月にキハ130形という車両を投入したが,この車両は車内が暗く狭く最悪で,投入後10年で廃車という運命になった。現在はキハ40形350番台10両とキハ160形1両が日高線専用車両として使用されている。キハ40形350番台は700番台を強馬力化,内装・外装を日高線オリジナルに改装したもので,なかなか好印象。苫小牧の下り始発,静内の上り始発が3両編成のほかは,単行または2両での運転。

それでは,日高本線各駅停車の旅をお楽しみください

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