根室本線

布部 ぬのべ 無人駅
富良野市字布部市街地
昭和2年12月26日開業
標高191m 32人
単線駅
滝川より60.9キロ
富良野より6.3キロ
2000.1.4下車

●富良野→布部の車窓

富良野駅の敷地は下り方にも続いているが,機関庫などはなくなり蒸気機関車で賑わった頃の面影はない。まもなく市街地を抜けると農村となる。富良野は純農村であり,農業を基幹産業としている市である。車窓は水田,にんじん,アスパラ,かぼちゃ,トーキビ畑などバラエティに富んでいるが,たまねぎ畑が最も多い。
線路は国道38号にぴったり沿って南へ走る。このあたりの区画は明治29年に引かれた殖民区画によるが,先ほど富良野市の入口でみた大学農場の区画と見た目には判別しがたい。なお,右に見えている富良野スキー場の麓は旧御料地であり,また左手の山奥にある麓郷は東大演習林の敷地内にできた集落である。このように開拓当初の富良野市域は過半が北大第8農場,東大演習林であり,その他も御料地や不在地主の大農場で占められ,個人の自作農が極端に少なかったという点で道内の他の農村とは違う特色をなしている。
北の峰の山すそには「地上12階建ての宇宙ステーションを連想するような」新富良野プリンスホテルが見えている。富良野でUFOの目撃情報が多いことに配慮したデザインなのだろうか。

●布部駅

テレビドラマ「北の国から」の記念すべき第1回は,黒板五郎と純,蛍がこの駅に降り立つところから始まった。駅前に「北の国から処に始まる」の倉本聰直筆の看板がある。無人駅となって人の賑わいがなくなったほかは,ロケが行われた1980年当時の雰囲気をよく残している。「北の国から」観光も本来ここを基点とすればムードも高まるだろうが,鉄道旅行者がここで降りてもしょうがない。
昭和3年に麓郷への森林軌道が敷設されて布部駅は木材と農産物の集積として賑わった。今も駅の北1.5kmを流れる布部川沿いの道道は麓郷街道と呼ばれ,「北の国から」のロケ地・麓郷へのメイン道路として観光客が多く行き交うが,駅前の集落は街道から外れており寂れている。
この駅で列車の行き違いは行わないが,分岐器や信号機は活きており,本線2本のほか側線も何本かある。

●見どころ

□北の国から処に始まるの看板

駅前。倉本聰直筆の看板。

富良野 北海道駅前観光案内所 山部