根室本線

下金山 しもかなやま 無人駅
空知郡南富良野町字下金山
大正2年10月1日開業
標高252m 28人
単線
滝川より74.7キロ
山部より8.0キロ
1999.1.14乗車

●山部→下金山の車窓

山部から左手に細い怪しい道が沿っている。これは昭和38年まで国道に指定されていた道路である。このあたりも旧北海道大学第8農場である。北大(当時は札幌農学校)は明治34年に富良野市街の西から南にかけての一体を第8農場として設定し小作人を募集した。資金のない移住者たちは,まず小作農として入植し,自ら土地を開墾して一定期間小作料を納めると農地の譲渡を受けられるとされていた。一方,小作料は大学の資金源であったため,農民は苦労を強いられた。戦後GHQの意向により昭和21年から25年にかけて全国で農地改革が実施され,北大農場も希望者に未墾地価格で売り渡された。しかし,価格が不当であったことと,開墾小作の場合土地に対する租税もかからず,小作料は固定資産税よりも安く営農に支障がなかったことから,依然として小作に留まる農家が多かった。このため同34年,北大は小作料を一挙に10倍に引き上げる措置を発表。これに対し山部では同36年に解放期成会を結成,同38年に全農地が解放された。ここに日本の小作制の完全な終焉を迎えたのである。
線路が左に90度向きを変えるといよいよ山間部に入る。左手に木の間から見下ろす空知川が素晴らしい。さらに線路は南へと進む方向を戻し,国道38号と分かれて今度は国道237号と並走する。国道38号と国道237号の3叉路は山あいにあって趣き深い。南富良野町に入るとまもなく下金山駅に着く。


山部の旧国道から根室本線の橋梁を見る。

●下金山駅

略称シモキン。駅舎は平岸や島ノ下と似ているが少し違う。現在単線駅となったが,かつては大きな駅だったようで広い構内に島式ホームと貨物用のホームが残っている。下金山はあまり農地に恵まれず開拓も遅かったが,大正2年に駅が開設され,同9年には西達布までの森林軌道ができ,旧東山村の農産物の集積地として市街地が形成された。
駅構内にはランプの油を保管するための木造の危険品庫も残っている。駅前に富良野−占冠間の占冠村営バスの停留所があり,鉄道の閑散ダイヤを補ってくれる。

●見どころ

特になし

山部 北海道駅前観光案内所 金山