根室本線

金山 かなやま 無人駅

1998.6.7撮影
空知郡南富良野町字金山
明治33年12月2日開業
標高285m 86人
交換駅(対向式)
滝川より81.6キロ
下金山より6.9キロ
1999.1.14下車

●下金山→金山の車窓

この区間の車窓は特に素晴らしいといえるものではないが,私は好きな景色だ。国道237号に沿って南下,谷は狭まり山迫る。わずかな平地にも水田が作られ,線路に沿って用水路が築かれている。空知川は低いところを流れているから水を得るのにも大変なのだろう。山部あたりではまだ広い河川敷を持ってゆったりと流れていた空知川だが,この辺に来ると渓谷と化す。その空知川を2回,そして紅葉の名所・十梨別渓谷から流れてきた十梨別川を続けて渡る。相次ぐ絶景に車内の緊張感も高まる。

●金山駅

空知川の崖の上にある山間の駅。保線の建物や車庫があり,除雪や保線の基地となっているようだ。レンガ造の危険品庫もあり風格がある。
金山は南富良野に5つある市街地の一つで学校もある。明治の末にはトナシベツ川の砂金でゴールドラッシュに沸いた。また林業も古くから盛んで,明治40年には富士製紙が工場を設置したことにより,金山は沿線で最も活気のある街となった。工場では空知川上流から流送で運ばれてきた木材を原料にパルプを生産し,江別の製紙工場に供給していた。昭和5年にはトナシベツ川沿いに9kmの森林軌道が敷かれて造材が急ピッチで進み,同22年に金山営林署設置。駅周辺には農地となるような平地もないが,北西の丘陵上には台地が開け,戦後の緊急開拓者が入植した。
国道237号をこのまままっすぐ行くと金山峠を越えて占冠に至る。昭和56年の石勝線開通により占冠駅ができたが,それまで占冠へは金山からバスを乗り継いで行くしかなかった。既に大正12年には金山峠,日高峠の2つの分水嶺を越えて金山−占冠−日高を結ぶ三国横断バスが運行されている。鉄道も金山駅から「胆振国鵡川ヨリ石狩国金山ニ至ル鉄道」が分岐する予定であったが,結局金山−日高町間は未開業に終わった。金山は占冠村の農林産物の集積地としての役割も持ち,占冠へ往来する人たちのために駅前旅館が軒を連ねていた時代もあったという。
現在金山駅前からはかなやま湖経由幾寅行きの南富良野町営バスと,占冠行きの占冠村営バス(始発は富良野駅)が出ている。運賃は数百円におさまるので,バスを組み込んでみると汽車旅の楽しみもぐっと広がる。

金山駅発 幾寅行き 8:16, 9:46, 13:46(日祝運休), 15:46, 17:16
占冠行き 10:01, 13:41, 17:41
2002年田園休暇ガイドブックより

定期列車で金山発着の列車はないが,2000年11月には金山−帯広間に狩勝パノラマノロッコ号が運行された。


1999.1.14撮影 映画・鉄道員ロケ列車(キハ40-764)
この車両は1999年から2001年まで「ぽっぽや号」として運行された。

●見どころ

駅周辺には特にないが,バスを乗り継いでかなやま湖や占冠に行くといろいろある。

下金山 北海道駅前観光案内所 東鹿越