根室本線

幾寅 いくとら 無人駅
空知郡南富良野町幾寅
明治35年12月9日開業
標高320m 226人
単線
滝川より98.8キロ
東鹿越より4.0キロ
徒歩5分コンビニ
(国道を道の駅方面に)
1999.8.14?下車

●東鹿越→幾寅の車窓

引き続きかなやま湖に沿って走るが,木に阻まれて湖面はあまり見えない。それでも5月には雪解け水を満々とたたえ,石灰分を含んだ緑色の湖水は鮮烈である。渇水期には東鹿越を出たあたりでダムの底が見えてくる。金山ダムは昭和27年に建設計画が出され,270戸もの住民が水没することから,猛烈な反対運動が巻き起こった。今ダムの底が見えているあたりも,幾寅開拓の創始である伊勢団体の入植地だったところだ。
幾寅で国道38号と再び合流する。国道は東山経由で三の山峠を越えて幾寅に入っている。しかし空知川筋をさかのぼる根室本線のほうが順当なルートを通っているように思われる。国道が東山経由になったのには東山住民の政治的な運動の影響があったといわれている。

●幾寅駅

1998年までは行き違い設備を撤去された哀れな駅だったのが,その年の冬から映画「鉄道員」ロケのため改修され,写真のような昔風の駅になった。映画では「幌舞(ほろまい)駅」となっていた。基本的に建物はそのままで,モルタルをはがしただけだという。乗車券の委託販売窓口は2003年3月限りで廃止された。駅前には床屋や商店など映画で使用された建物がそのまま保存されて観光スポットになっており,夏にはお土産屋も出店している。2005年には映画に使用されたぽっぽや号(キハ12-23=キハ40-764)の廃車に伴い,車両の一部が駅の横に展示された。
幾寅は南富良野町の中心市街地で役場や高校がある。南富良野は幾寅,落合,東鹿越,金山,下金山に市街が分散しており,「南富良野」という呼称が用いられることはあまりない。幾寅は幾寅で通っている。交通の拠点という意味では,落合や金山に比べて幾寅は中途半端な位置にある。市街から南に延びる道道1030号石勝高原幾寅線・幾寅峠は大正時代からある古い道だが,下トマムの開拓農民がわずかに利用していた程度で,いまだに未舗装の1.5車線道路である。
幾寅からは金山行きの南富良野町営バス(8:33, 11:33, 12:33(日祝運休), 16:03, 17:33)や,落合・トマム経由の占冠行き占冠村営バス(9:00, 1700発,日曜運休)が出ている。


だるま食堂

井口商店

ひらた理容店

便所

転轍小屋

鉄道員記念植樹

●見どころ

□鉄道員ロケ地

鉄道員(ぽっぽや)は1999.6.5封切の高倉健主演の東映制作映画。幾寅駅周辺がおもなロケ地。幾寅駅は幌舞駅として登場し,駅前に「平田理容店」「だるま食堂」「井口商店」のロケセットが残っている。また駅隣の「情報プラザ」では撮影で使用した機材・小道具などの展示を行っていた(1999年夏,以降は不明)。

□南ふらの物産センター(道の駅南ふらの)

国道38号を富良野方面に徒歩10分。幻の魚イトウを飼育している。くまざさ茶などおみやげが揃う。レストランあり。(1996.8入館)

900-2000(10-3は-1930) 無休

東鹿越 北海道駅前観光案内所 落合