初田牛 | はったうし | 無人駅 | |
根室市初田牛 | |||
大正9年11月10日開業 | |||
標高79m | 4人 | ||
単線駅 | |||
滝川より406.0キロ 厚床より7.1キロ |
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2001.9.1下車 |
厚床から10パーミル勾配で標高を上げる。途中,浜中町と根室市の境界線に沿って走る。というか,線路を市町界としているのではないだろうか。
初田牛は花咲線の最高地点。線路沿いには鉄道林と見られる林が続くが,立ち枯れした木が多く,これで少し霧が出てきたら幻想的な風景になるだろう。幼木が植林されているがなかなか育たないようだ。林の向こうにはやはり,やや起伏のある台地に牧場がどこまでも続いている。牛はたくさんいるが人家はほとんどない。人の数よりも牛の数のほうがずっと多いと思われる。
駅舎は姉別と同じ形。昭和46年無人化。駅前は集落をなしておらず,店や電話はない。周辺には廃牧場が多い。駅の右手には神社や公民館があり,学校跡がパークゴルフ場になっている。駅は地元の人がわずかに利用しているほか,まれにツアーと見られる旅人が集団で乗ってくることがある。
北海道らしい?スケールの大きな眺め,「何もなさ」のある駅で,この駅が好きだという旅人も多い。牛山隆信著『秘境駅へ行こう!』(小学館文庫,2001.8)でも紹介されている。駅ノートにも旅人の書き込みが多く,「何もない」風景に感動している書き込みが見られる。ただ,その中に地元の人から,昔は農家ももっと多かったこと,農家にとって駅の存在は大きかったこと,何もないところに駅があるはずがない,けっして何もないわけではないんだと,旅人を諭す書き込みがあった。
駅前風景 |
駅前から道道を国道44号方面に2kmほど進むと,風連湖を望むスポットがあるらしい。
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