[北海観光節]  [北海道駅前観光案内所]

根室本線 その2

[新得→浦幌]


1976.7道内時刻表より

"根室本線その2"は帯広を中心とした十勝の大地を行きます。道外の方が北海道に来て最初に感動するのが,日高山脈の峠を越えて十勝平野を見渡したときだといわれるように,いわゆる「北海道的」な雄大な風景が見られます。「十勝晴れ」という言葉があるように,真っ青な空も期待できるでしょう。
見どころはたくさんあります。何しろ日本の食卓を担う十勝平野ですから,おいしいものもたくさんあります。ただ駅から行けるところは限られてしまいますので,ときにはバスも利用して,途中下車の旅を楽しんでください。

根室本線[新得→浦幌]の概要


●歴史

釧路方面から北海道官設鉄道釧路線として建設が進められ,明治38年には帯広まで達した。いっぽう旭川から建設が進められていた十勝線は明治34年に落合に達していたが,明治40年9月8日に落合−帯広間が開通して,旭川−釧路間が全通した。根室本線は十勝・釧路・根室方面のみならず,昭和7年の石北本線開通までは池田から池北線経由で網走方面へ向かっていたため,道東開拓の大幹線としての役割を果たしてきた。
しかしその役割も道路が整備されるにつれ薄くなり,1987年2月1日に広尾線が,同年3月22日に士幌線が廃止,1989年6月3日には池北線が第3セクターの北海道ちほく高原鉄道に転換され,支線を持たない本線となった。
しかし,冬の交通に不安のある本道では鉄道に対する期待は大きく,1981年10月の石勝線開通により札幌方面への所要時間が大幅に短縮。さらに,1997年3月には高速化工事が完了し,283系特急・スーパーおおぞらが130km/h運転を実施している。

●車窓

水田はまったくなく,車窓はおおむね牧草地か,ビート,小豆,小麦,デントコーンなどの畑である。1戸当たりの耕作面積は非常に広く,市街地以外は人家もまばらである。新得から芽室までは起伏のある台地を走り,すっきりとした眺望は得られない。芽室からは広々とした十勝らしい景色となり,左手には十勝鉄道の貨物線が並行して走る。西には日高から大雪までの連続した山並みを望むことができる。帯広は1996年に高架駅となり,高架区間からは近代的な帯広の市街や十勝の大平原を見渡す。
この区間は数kmの間隔を置いておおむね十勝川に沿っているが,池田の手前でその十勝川とクロスする。池田からは茫漠とした十勝川の氾濫原を走るが,十勝川とは新吉野でお別れし,北へと向きを変えて浦幌に到着する。
十勝は冬でもあまり雪は積もらない。しかし寒さは厳しく地盤が深く凍結する。そのため十勝では米を作ることができず,独特の畑作風景が見られる。
車窓は浦幌に向かっておおむね右側が良い。

●運行系統・車両

特急は札幌−帯広間に183系「とかち」が5往復,振子車両の283系「スーパーとかち」が1往復,札幌−釧路間に183系「おおぞら」が4往復,283系「スーパーおおぞら」が3往復。うち,特急おおぞら13・14号はB寝台客車を2両連結した夜行列車である。特急停車駅は十勝清水,芽室,帯広,池田,浦幌で,帯広と池田以外は一部の特急列車しか停車しない。
普通列車は基本的にキハ40形700番台を使用しているが,旭川直通の快速狩勝がキハ150形0番台0単行,その間合い運用で帯広1456発芽室行と芽室1549発池田行にキハ150が入っている。また帯広−池田間にはふるさと銀河線直通列車が2往復設定されており,キハ40にふるさと銀河線専用車両を後結して運行されている。帯広,池田,浦幌では編成の解結を行うことが多いので注意が必要だ。
普通列車は全列車ワンマン運転だが,3両編成以上になると補助で車掌も乗務しているようだ。芽室831発帯広行,池田729発芽室行は4両の長編成で運行される。

●利用状況

新得〜帯広〜浦幌は,帯広への通勤通学圏で,利用者は道内のローカル線としては多いほう。特に芽室〜帯広〜幕別は,帯広のベットタウンを連ねていて,車内の雰囲気も都会的になり,ローカルムードは一掃される。また,夏休みには滝川方面,釧路方面に直通する列車を中心に旅行者で賑わうが,席に座れないほど混み合うということは少ない。
特急列車は指定席の利用が主で,指定席が満席にならない限り自由席にもゆとりがあることが多いが,指定席が満席になると,最悪帯広から札幌まで席にありつけないこともある。特に冬季には札幌−トマム間が爆発的に混むので注意。

それでは,根室本線その2各駅停車の旅をお楽しみください

十勝清水駅へ