石勝線

新得 しんとく 有人駅

1997.3.27 撮影
上川郡新得町本通北1丁目
明治40年9月8日開業
標高188m 786人
交換駅(3線)
南千歳より132.4キロ
西新得(信)より6.8キロ
トマムより33.8キロ
みどりの窓口
520-2100営業
キヨスクあり
駅前まっすぐ徒歩10分,国道沿にセイコーマート
2000.8.17下車

●西新得(信)→新得の車窓

西新得を出るともうすぐ新得という感じだが駅間は6.8kmもあって,じらされる。長い新得山トンネルを抜けると右手に新得山が見え,冬はスキー場になる。農家も多くなってくる。左下には旧線が見える。この線路は1979年まで競合脱線の実験線として使用された。左手に団地も見え,久しぶりの市街地の様相を呈してくるが,最後にもう一つトンネルをくぐって新得到着だ。
トマム−新得間は33.8kmで,新夕張−占冠間,上川−上白滝間に次ぐ全国3位の駅間距離を誇る。

●新得駅

もともと狩勝峠越えの十勝側の拠点として新得機関区がある大きな駅で,新得町は鉄道のまちと呼ばれた。また鹿追・上士幌方面へ延びていた北海道拓殖鉄道(昭和3年〜昭和43年)の起点でもあり,狩勝新線もわざわざ大回りをして新得を経由している(道央と道東を結ぶ国道274号や道東自動車道は新得を経由していない)。しかし石勝線が新しく加わったからであろうか,構内は窮屈な感じで雑然としている。なお転車台はC62・SLニセコ号運行に伴い,ニセコ駅に移設された。
商工会館併設の駅舎は1988年改築。駅前には「北海道の重心地」のモニュメントや苦闘の狩勝越えを今に伝える「火夫の像」があって,記念撮影にもいい。新得はそばの町,駅そばも有名だ。本格的に味わおうと思えば駅近くにそば屋もある。
新得駅はリゾート列車の集まる駅でもある。本州,札幌からトマムへリゾート列車が運行される時も,トマムで折り返しができないため,新得まで運転される。
新得駅は新得町民だけでなく鹿追,士幌,さらには足寄・富良野方面の人たちも車で送ってもらって利用しているようだ。

●見どころ

□重心モニュメント

北海道の重心は新得の山奥にあるという。駅前にやじろべえのようなモニュメントがある。新得は「重さの中心」。いっぽう,富良野が"北海道のへそ"を名乗るのは「経緯度の中心」に由来する。どちらも北海道の中心といってよいだろう。

□新得サウナ浴場

駅隣の温泉。毎日トムラウシ温泉から6トンの温泉をタンクローリーで運んでいる。銭湯のようだが,温泉であることは間違いなく,湯につかると肌がすべすべになってよく温まる。浴槽は小さく浅い泡風呂と,やたらと深いトムラウシの湯の2つ。列車を降りて,とりあえずさっぱりするのにはおすすめ。

1400-2200 無休 260円


ほか,新得は鉄道撮影の名所としても知られ,増田山などに徒歩で挑む人も多い。

(信)西新得 北海道駅前観光案内所 終点

お疲れ様でした終点新得です。
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