石勝線

清水沢 しみずさわ 有人駅
夕張市清水沢3丁目
明治30年2月16日開業
標高198m  556人
単線
新夕張より8.2キロ
南清水沢より1.5キロ
710-1400日祝日休 
2004.3.12下車

●南清水沢→清水沢の車窓

谷間に続く寂れた市街地の中を進み,だんだん夕張らしい雰囲気が出てくる。どこまで行っても谷また谷というのが夕張の特徴だが,谷間にひしめいていた炭住街も今はほとんど消え失せている。昭和35年には11万いた人口も今では1万4千人。しかし今でも夕張の土地には人々の思い出や記憶が深く刻まれているような気がする。それゆえ夕張は映画の舞台となり,毎年2月に開催される映画祭が観客の感動を誘うのであろう。

●清水沢駅

もとは三菱大夕張鉄道が分岐していた駅で,駅舎からホームまでの空き地にはかつて何本もの線路があった,大夕張鉄道のホームも崩れながらに残っている。大夕張鉄道は昭和62年廃止。旅客列車も運行されていたので懐かしむ人は多い。線路跡はサイクリングロードとして整備されたものの,かなり荒廃していたが,近年ではダム建設で南部地区が水没することや,三菱大夕張鉄道保存会による活動によって再び注目を集めている。
この駅には2004年3月7日までは腕木式信号機と通票閉塞装置が残っており,JR駅員が常駐していた。もともとこの駅で交換を行う定期列車はなく,通票閉塞廃止と同時に棒線化され,旧2番ホーム側の線路のみ残されている。なお新夕張−夕張間はCTC化されている(通票閉塞廃止当日の様子は清水沢まつり&楓まつりを参照)。

駅本屋の転轍てこ,腕木式信号機など非自動閉塞の一連の設備が完全な形で残っていた。

 

待合室 駅舎外観 駅前商店街

 

年に何回かのイベント時には特急型車両が来ることもあり,定期列車との交換が行われた。写真は「リバイバル車両で行く鉄道百景スタンプラリーツアー(2001.11.18)」。

●見どころ

特になし

国道452号に沿って夕張川沿いを遡ると次のような見どころがある。鉄道旅行者の訪問は難しいが,参考のために掲載しておく。

旧南大夕張駅。1997.10.12撮影。当時は荒れていたが,現在は保存会により手入れされている。ここはダムに沈まない。 大夕張ダムにかかる三弦トラス橋。下夕張森林鉄道支線・夕張岳線の遺構で,土木史的にも貴重なものだというが,新しいダムの建設で沈んでしまう。
南清水沢 北海道駅前観光案内所 鹿ノ谷