釧網本線

茅沼 かやぬま 無人駅
川上郡標茶町シラルトロエトロ
昭和2年9月15日開業
標高17m 10人
単線
網走より134.9キロ
五十石より5.4キロ
2000.8.4下車

●五十石→茅沼の車窓

五十石からは国道とも分かれ,いよいよ自然の中に突入,といった雰囲気。シラルトロエトロというような地名を聞くと,いかにも未開の原野という感じがするが,その通りである。

●茅沼駅

この駅も途中下車にはおすすめ。有人時代に駅員が餌付けをして「タンチョウヅルが来る駅」として全国に知られるようになった。現在も冬になると丹頂が姿を見せることは珍しくない。付近に農家もあるが,旅人の利用が多く,徒歩15分の憩の家かや沼で一風呂は最高。
恐ろしい話だが,こんなところにも明治28年に区画測設が行われ,駅前の道路や線路は殖民地区画に沿っている。周辺のミズナラ,ミヤマハンノキ,シラカバなどを伐採して木炭を生産し,この駅から搬送したという。

●見どころ

□茅沼温泉

▽釧路湿原パーク憩の家かや沼

右手に徒歩15分。町営の温泉保養所,ホテル風。昭和53年開業,平成4年に新館,露天風呂増築。露天風呂は檜の丸太造りで珍しい。内風呂は岩風呂で,温度の異なる浴槽がいくつもあるうえ,源泉かけ流しで清潔感がある。建物の下はシラルトロ湖。休日でもあまり混まず穴場の温泉。(2000.8入浴)

日帰入浴1030-2100 無休 400円

▽モールガーデン ホテルむらぎし

左手に進み,国道右折。150m進んで左折。徒歩25分。モール泉,食塩泉,単純泉の3種類の源泉を6種類の浴槽にあふれるまま贅沢に注いでいる。露天,プールあり。モール泉はかなり色が濃く,肌がとろける。休憩室あり。建物はやや古いが,純粋にお湯を楽しむならおすすめだ。わかりづらい場所にあるせいか,あまり混まない。(2001.9.9入浴)

日帰入浴1000-2030,第4水休,735円

□シラルトロ湖

右手に徒歩15分。知名度は低いが,塘路湖よりもひっそりしており魅力的。ザルボ展望台−蝶の森間のシラルトロ湖木道は閉鎖されている。(2000.8訪問)

□蝶の森

蝶のための植生が整備され,解説板が設置されている。展望台もある。標茶町には84種類の蝶が生息しているという。

五十石 北海道駅前観光案内所 塘路