稚内 | わっかない | 有人駅 | |
---|---|---|---|
稚内市中央3丁目 | |||
昭和3年12月26日開業 | |||
標高4m | 456人 | ||
2線(島式) | |||
旭川より259.4キロ 南稚内より2.7キロ |
|||
みどりの窓口 610-2250 |
|||
キヨスク700-1915 | |||
2002.2.9下車 |
途中右手に列車の車庫がある。雑然とした市街地をくぐり抜け,線路の向きを真北に整え,終点稚内に到着する。ホームの柱には全国各駅からの距離が書かれている。鹿児島駅より3092.3km,指宿駅より3134.8kmだそうだ。
日本最北端の駅。鉄道利用者のみならず,ライダーや自転車旅行者も集っている。線路の終端には「最北端の線路」という看板が立っており,記念撮影に人気を呼んでいる。
徒歩5分のところに利礼航路のフェリーターミナルがあり,列車からフェリーに乗り継ぐ旅人が多い。
例年6月〜8月にはJR利用者のために駅の2階が夜間無料休憩所として開放される。定員20名で予約が必要,有料で毛布の貸し出しがある。2002年には8名分の女性専用室が別にできた。
稚内駅は南稚内まで全通後しばらくして昭和3年に開業し,当初は稚内港駅と称した。昭和14年にそれまでの稚内駅を南稚内と改称し,当駅を稚内とした。
かつて線路はさらに北へ延び,直角に向きを変えて北防波堤ドームの稚内桟橋駅に滑り込み,稚泊航路に連絡した。終戦後は樺太からの引き揚げ者でごった返したが,最後の連絡線宗谷丸が入港した翌日,昭和20年8月25日で廃止となった。
「最北端の線路」の看板。右奥に北防波堤ドームが見えている。 | 駅前は雑然としている。 |
本屋 | 記念スタンプ |
駅を出て右に徒歩5分。稚泊連絡線の乗船客を波から守るため昭和11年に完成した。ちなみに稚泊の泊は大泊(現コルサコフ)のこと。当時はコンクリートの工事技術が発展途上で,北大を卒業したばかりの土谷実氏が一人で設計から工事指揮までを行ったというエピソードがある。完成までに5年かかっている。なお保存されていたC55型蒸気機関車は撤去された。
▽しおさいプロムナード
北防波堤ドームまで稚内港を見ながらの散策歩道。
徒歩5分の北門神社からロープウェイを利用。片道180円。
▽開基百年記念塔
昭和53年に建てられた。(S56.5入館)
900-1700(6-9は-2100)(2-3は1000-1600),月休,6-9は無休,11/1-1/31休 400円
▽北方記念館(塔1・2階)
▽氷雪の門
樺太を望む望郷の門。昭和38年に立てられ,稚内で最も有名なモニュメントなので,記念写真に最適。そのほか稚内公園には,南極観測樺太犬記念碑,樺太犬供養塔,九人の乙女の碑,行幸記念碑など碑が多い。碑文を読んだり北方記念館で勉強して,じっくり最北の味をかみしめたい。(S56.5見物)
▽短歌の道
氷雪の門の裏手,全長510m,19の句碑。
▽ゲストハウス氷雪
無料休憩所。冬は観光案内所になる。
▽稚内森林公園キャンプ場
宗谷バス大岬行きに乗車,所要50分。1日4便。路線バスはやや不便なので,定期観光バスを利用するのが得策だと思う。日本最北端の岬。お土産屋が並び,団体客でいつも賑わっている。サハリンはめったに見えないが,運が良ければ島影を望むことができる。(H11.8訪問)
▽日本最北端の地碑
北緯45度31分にある。夜間はライトアップ。次ぎから次ぎに観光客がやってきて記念撮影をするので,自分たちだけがきれいに収まった写真を撮るのは難しい。(H11.8訪問)
▽間宮林蔵の立像
間宮林蔵は1808年北蝦夷(カラフト)に渡り,北蝦夷は大陸と海峡を隔てた独立島であることを発見した。また岬より稚内寄りの泊岸には間宮林蔵渡樺出港の地碑がひっそりと立っている。このほか宗谷岬には,宮沢賢治文学碑,宗谷岬音楽碑,祈りの塔,世界平和の鐘,子育て平和の鐘など記念碑が多い。(H11.8訪問)
▽大岬郵便局臨時出張所
▽日本最北端到着証明書
土産屋で有料で発行してもらえる。日付と時間が入るので良い記念になる。(1999.8確認)
▽宗谷ふるさと歴史館
ふるさと創生金を利用して1989年に建てられたが,H10.3.7隣の土産店の延焼で焼失した。貴重な資料が失われたのは残念だが,すぐに建て直されたらしい。
900-1700(6-9は-1900無休) 月休,11-1休 100円
▽旧海軍望楼
岬の背後の急坂を登る。車可。明治35年に作られた石造の建物。日露戦争で活躍した。観光地化されることもなく,放置されているようにも見えるが,望楼とあって当然,宗谷海峡の眺望がすばらしい。(H11.8訪問)
▽ゲストハウスアルメリア
風車のあるレストハウス。
900-1700(6-9は-1900) 4/20-11/3開設
宗谷バス大岬行きを利用。1856年秋田藩士駐屯時の幕府直轄の寺。秋田藩士が来たのは,諸外国の侵略に対する北方警備のため。江戸時代の末から本格的に始まる北海道の開拓は,北方警備を目的とするものだった。
宗谷バス声問行き,大岬行き,音威子府行きで約25分,声問下車。そこから徒歩20分。白鳥に魅せられたお父さんが献身的に餌付けをして白鳥が飛来するようになったことで知られる。春と秋に飛来。
3/25-11/25開設 無休 900-1700
稚内(タ)〜ノシャップ〜坂の下〜稚内(タ)の循環路線バス,または声問−ノシャップ間の路線バスを利用。30時間に1本程度の便がある。所要9〜11分。北海道北端の2つの出っ張りのうち,西がノシャップ岬で東が宗谷岬。ノシャップはなだらかな岬で,特別に風光明媚なところではない。夕日の名所であり,水族館横に日の入り時刻が掲示されている。恵山泊漁港公園のイルカのモニュメントには時計もついているから,いっしょに写真に収まってみては。
▽ノシャップ寒流水族館
(S56.5入館)
1000-1600 4/29-11/3,2/1-3/31開館 400円
▽青少年科学館
タロ・ジロなど南極観測の展示が中心。ノシャップ寒流水族館に隣接。
900-1700 4/1-12/30開館,月祝休 展示・プラネタリウム各150円
▽稚内灯台
日本の灯台50選。高さは日本で2番目。
稚内(タ)〜坂の下〜ノシャップ〜稚内(タ)の循環路線バスを利用,坂の下下車,所要18分。「坂の下」地区の坂の上にある。利尻富士の展望抜群。もちろん夕日もいい。(H10.9訪問)
稚内(タ)〜坂の下〜ノシャップ〜稚内(タ)の循環路線バスを利用,温泉前下車。平成9年6月オープンの豪華な公共温泉,バラエティに富んだ浴槽,露天風呂もある。日帰り入浴に好適。昭和51年にボーリングで湧出した温泉。
日帰入浴1000-2130 第1月休 600円
▲ | 南稚内 | −北海道駅前観光案内所− | 終点 | ▼ |
終点,稚内です。お疲れ様でした。