こども盆踊りの踊り方(子供盆おどり唄)

昭和27年(1952)に北海道で制作された「子供盆おどり唄」は,親子孫3代によって親しまれ,近年の盆踊りにおいてもますます盛んに踊られている。しかしながら,その振り付けはまったく統一されていないのが現状で,子供たちが盆踊りを楽しもうと思っても,まず見本となるべき大人がその踊り方を知らないというケースも少なくない。

これまで,道内50箇所以上の子供盆踊りを見た中で,ほぼ完璧と思われる振り付けに出会ったのは,つぎの2例のみである。

第21回第二桜台町内会納涼盆踊り大会(WMV動画,3.0MB)

第33回白石区ふるさとまつり(MP4動画,4.7MB)

子供盆おどり唄の振り付けは,北海道出身の舞踊研究家・睦哲也氏によって創作されており,睦氏自身による解説書が残されている。この解説書自体,一般道民の目に触れる機会は少なく,時代を経るとともに,ある部分の振り付けは簡略化され,ある部分は地域独自の振り付けが加わってきたものと考えられる。しかし,オリジナルの振り付けは睦氏自身満足できるものができたと書いているように,きちんと踊れば非常に品があり美しいものである。ここではまず,制作の意図を理解するため,解説書を原文のまま引用することにする。


以下,睦哲也著『民踊の旅』(東京全国舞踊文化連盟,1954.3)より引用


北海道教育委員会選定

 子供盆おどり唄(全校・男女用)

振付 睦 哲也

(一九五二・三月作)

子供盆おどり唄」が出来るまで

盆になると子供たちが大人の中に交って余りかんばしくない踊をしている等と相当これに対する非難の声もあった。然しと云って代る別のものも与えず踊るなと云うのは無理な話であって……………。とにかく毎年同じことを繰返へしてきた。ところが昨年の秋話が積極的に進み,道教委が手を着けこゝに実現の運びに至ったのである。

尚,この製作に当り作詞作曲の方には特別のお骨折をいただいた。亦この企画をされ終始陰の力になってきた道教委の藤沢健夫氏,札幌市社会教育課の辻寧光氏が多大な尽力をされた。振付並指導は道教委の依頼により睦が担当することになった。

この「子供盆おどり唄」はやがて全道いな,日本全国中の子供たちによって踊られることだろう。

振付について

この度「子供盆おどり唄」をつくるについて,道教委の方から私に話があったのが昨年九月それからも二度程札幌に打ち合せに行った。

   ×   ×   ×

それにしてもこゝまで出来たのは藤沢,辻両氏の子供に対する文化への愛情がこゝにいたらしめたのである。

この「子供盆おどり唄」がどんな構想のもとに作詞作曲振付されるにいたったか,その原作の気持ちをわかって踊っていただくのも意味あると思う。

▲作詞・作曲振付の趣旨について

一,常時は勿論運動会に盆踊りにそしてみんなの子供によって踊って雰囲気の出るもの。

二,北海道と云うローカル色を強く出したもの,但し北海道と云う言葉を使わないで然も全国的に踊れる味のあるもの。

三,子供のものであること,子供の感覚であること。

四,男の子も喜ろこんで踊れる音調でグングンと然も強みをもった近代感覚

私は右のような趣旨によって振付をしたく,先ず作詞をお願いした。それと同時に振付も進めた。皆様がレコードでお聞きになってもわかるように詞にしても曲にしても実によく素晴らしくできている。振付もお陰で満足出来るものがかけたと思う。

尚,次回にはこれを学芸会用に振付けて発表したい。


引用ここまで。

なお,オリジナルの解説書はレコード・カセットテープに添付されているものと,『民踊の旅』(前掲)に掲載されているものの2種類が存在しており,両者の記述内容は微妙に異なっている。後者のほうが先に書かれたものと考えられ,より詳細な記述となっているが,振り付け自体が両者で異なる箇所もある。

以下,両解説書の図と文章を引用する。


レコード・カセットテープ添付版 『民踊の旅』版
準備 準備
○円陣(何重円にても可)
○円周の進む方向は時計と逆方向に。
単独踊り何重円にても可。
子供は幼児から高学年まで男でも女でも容易に踊れる。大人まで踊りたくなるだろう。
服装は自由で下駄でも靴でもよい。
前奏(十二呼間) 前奏十二呼間
[1]四呼間
円心向直立待つ。
[2]四呼間
円心へ右足から三歩あるいて前進(4)の時左踵で床を強くける,この時全員隣人との連手を下にさげる。
[3]四呼間
つぎに左足から三歩後退(4)の時右足で床を強くける,連手はなして両手は斜め上に,つぎの瞬間その両手をおろす気持。
[1]四呼間
円心向き直立待つ。
[2]四呼間
円心へ右足から三歩あるいて入り(4)の時左踵で(特に踵)で床をけるようにして強く踏む,右膝は少し屈する気持尚,この時両手は上の方からかぶるような気持ちでもってきて連手,その手を下の方に保ち上体前屈(図1・2・3)
▲連手は円心に入るに従って出来,又元へもどるに従ってはなれるわけ,一年生あり六年生あり背の高いのあり低いのあり,けれど円心へいった時はみんな手をつなげる。

[3]四呼間
さて次にその左足からあるいて三歩後退(4)で右足同じく床を強くける。この時連手は前を通って再び挙げつつ斜め上へ,然も胸から開いていくような気持ちで軽く(図4)そして次の瞬間その両手を両方へ開き降ろす気持,尚この時は反動つけて上体をグンとそるようにして床をけるとよい。
−一番−
そよろそよ風 牧場に街に そよろそよ風 牧場に街に
手かざしトウタッチ四歩で右に回る,(但し半分回れば可)先づ(1)で右足一歩踏み右手右斜め上にかざし,その上膊骨に左手を軽くつけ,(2)でそのまま左足爪先を右足うしろへトウタッチ(図一)以上を交互四回で行う,つぎ四呼間更に右へ歩いて四歩でまわり完全に円心向きとなる,この時両手は斜め上掌外向きにかざしたまま右,左に傾けるように然も歩調に合せてゆりながら行なう,(熊笹の風にゆれている感じ)(図二)
始の八呼間トウタッチ四歩で右に百八十度まわり続いて後の四呼間で更に四歩あるいて完全に円心向きとなる。尚八呼間の時両手は(1)で右手右斜上に掌上向けかざし左手を右肘骨につけ右足一歩踏み(2)でそのまま左足を右足後にトウタッチ(図5) (3)(4)はその反対の要領で行ない。次の四呼間は図6の如く両手斜上に掌上向けかざしたままその手先を右左と傾けるようにゆりつつ四回四歩歩調に合わせてあるく感じ。(熊笹が風にゆれている涼しそうな感じで)
 
吹けばちらちら 灯がともる(八呼間) 吹けばちらちら灯がともる(八呼間)
円心向きのまま両手を(掌正面向けたまま)右へ半円形に流し下ろしつつ右側へ三歩あるき(4)で右足ホップ,左足はかるくうしろに浮かせ顔は左斜め上注視で(図三)尚これは二番目の歌の「風が流れる中空に」の感じ,つぎ四呼間同様左側へ反対に行う。
四呼間で円心向きのまま両手(掌円心へ向けたまま)を半円形を描きつつ右側へ三歩あるき(4)で右足軽くポップ,左足は後ろへ軽く挙げ顔は手と反対に左斜上注視(図7)(二番の歌の「風が流れる中空に」の感じで。)次四呼間左へ同様反対に行う。
 
赤くほんのり(四呼間) 赤くほんのり(四呼間)
右足から二歩後退,即ち(1)(2)で右足を一歩うしろへ踏み体重かけ同時に両手右斜め下へ流す掌下向き(図四)つぎの(3)(4)で同様左足から反対に行なう。
円心に対し二歩後退(円外に)即ち(1)(2)で後拳の右足を後ろに踏み体重をかけ同時に右手内から外へ掌上向け半円形に分けるようにしてまわし右斜下へ流す顔は円心注視のまま左手は普通に左斜下にしたまま(3)(4)でさらに右足一歩後退同様に左手で行い左手左斜下へ流す,尚図8の動作は両手を斜下へ流してあるので変更す。
 
灯がともる ほら 灯がともる(八呼間) 灯がともるほら灯がともる(八呼間)
円心へ右足からホエアエンドバックを行なう,即ち三歩前進(4)のとき左足トウタッチしてつぎに左足から三歩後退(8)のとき右足を左足にそろえて床を踏む,両手は胸にとったまま行なう。この時男子は両腕水平組,女子は胸になどと男女によって異にしてもよい。(図五)
▲注意……音楽のところで「ほら」までが四呼間,以下が四呼間であるから,踊る時その呼間の数え方に注意。
円心へ右足からホエアエンドバック(三歩前進(4)の時左足トウタッチ,次にその左足から三歩後退し最後の(8)の時右足を左足にそろえてスタンプする)尚,この時の両手は男子は両腕組み水平女子は手胸でも可。(図9・10)
シャンコ シャンコ シャンコ シャシャンガシャン(八呼間) シャンコシャンコシャンコ シャシャンガシャン(8呼間)
円周上を(時計と逆方向)右へ四歩進む即ち(1)で右足一歩踏み同時右手掌上向けすくい上げるように前に出し,左手は斜めうしろへ出し掌下向けて,尚この手は小指で風を切るように自然に流して,(図六) (2)でそのまま左踵で床を強く踏付ける,(3)(4)は左足から踏み出し同様反対に行なう以上八呼間四歩進む。
円周上を右へ進む,即ち(1)で右足を踏み同時に右手掌上向けすくい上げるように出し水平に左手は小指で風を切るように斜め下へ保ち(2)で左踵を床に強く踏みつける(図11)(3)(4)は左足から踏み出し同様反対に行う。この要領で八呼間四歩進む。
 
手びょうし そろえて(四呼間) 手びょうしそろえてシャシャンガシャン(8呼間)
各自右に歩いて四歩で一回り円心向く,即ちこの時両手は五指開き顔の両側にかざし右左と交互に傾け動かしつつ首もつけて(可愛い表情で) 各自右に四歩あるいて一廻り円心向く,即ち両手は掌上面に向け顔の両側あたりに保ったまま右左と交互に動かしつつ,尚これに首をつけて傾け動かすなら一層かわいい表情が出る(図12)シャシャンガシャンで円心向のまま両手をチョチョンガチョンと打つ。

シャシャンガシャン(四呼間)  
円心向き直立でチョチョンチョンと手拍子をうつ。  
間奏(八呼間)  
但し前奏[1][2]の動作を行なう。  
二番,間奏,三番,後奏  
一番,前奏の動作を二回繰返す。  
▲後奏の一呼間はその両手斜め上にパッと伸した感じで結ぶ。 ▲スタンプについて
踵で地面をけるようにして意識して踏付けるのであるが,これは特に男の子がよろこぶ動作である。

引用ここまで。


補足

ここで,現在各地で踊られている子供盆踊りとオリジナルの振り付けを比べてみての注意点などを記載する。オリジナルの解説は『民踊の旅』版に基づく。

オリジナル解説 補足
準備
単独踊り何重円にても可。

子供は幼児から高学年まで男でも女でも容易に踊れる。大人まで踊りたくなるだろう。

服装は自由で下駄でも靴でもよい。
解説にあるよう,踊りの輪は何重になってもよいが,一重の輪にこだわるばかりに,輪が大きくなりすぎたり,前後の子供との間隔が詰まって踊ることができない,または前が詰まってまったく前進しなくなるというケースが少なくない。このような場合,盆踊りの役員が,機を見て輪が二重,三重になるよう踊り手を誘導すべきである。

『民踊の旅』版の解説には書かれていないが,レコード・カセットテープ添付版には「円周の進む方向は時計と逆方向」と明記されている。なお,北海盆唄の場合,時計回り,反時計回りいずれも可能である。
前奏十二呼間
[1]四呼間<BR>円心向き直立待つ。

[2]四呼間<BR>円心へ右足から三歩あるいて入り(4)の時左踵で(特に踵)で床をけるようにして強く踏む,右膝は少し屈する気持尚,この時両手は上の方からかぶるような気持ちでもってきて連手,その手を下の方に保ち上体前屈(図1・2・3)

▲連手は円心に入るに従って出来,又元へもどるに従ってはなれるわけ,一年生あり六年生あり背の高いのあり低いのあり,けれど円心へいった時はみんな手をつなげる。

[3]4呼間
さて次にその左足からあるいて三歩後退(4)で右足同じく床を強くける。この時連手は前を通って再び挙げつつ斜め上へ,然も胸から開いていくような気持ちで軽く(図4)そして次の瞬間その両手を両方へ開き降ろす気持,尚この時は反動つけて上体をグンとそるようにして床をけるとよい。
円心に入ったとき,「特に踵(かかと)」で床をけるようにして強く踏むと強調している。
こう書いた作者の意図は定かでないが,盆踊りとは天と地と自分自身の交歓を体で表現するものであり,地面を強く踏むのは,地の霊とのコンタクト,即ち,かしわ手のような意味合いを持つ盆踊りの基本所作とされる。北海盆踊りのルーツである「べっちょ踊り」にもやはり床を踵で蹴り上げるような動作が含まれている。
現状の実例では,足の爪先でチョンと地面を突くだけケースが圧倒的で,地面を蹴ることなく,足を前に蹴り上げるのみのことも多い。

円心に入るとき,両手は上の方からかぶるような気持ちで持ってくるのが本来である。この部分を札幌近郊では,両手を下からすくい上げるようにしているケースが多い。

両手ははじめから隣の踊り手とつなぐか,円心に入ったときに手をつなぐとししているが,現状で手をつないで踊っているケースは少ない。はじめから手をつなぐケースはたまに見るが,円心に入った際に手をつなぐケースは見たことがない。
そよろそよ風 牧場に街に
始の八呼間トウタッチ四歩で右に百八十度まわり続いて後の四呼間で更に四歩あるいて完全に円心向きとなる。尚八呼間の時両手は(1)で右手右斜上に掌上向けかざし左手を右膊骨につけ右足一歩踏み(2)でそのまま左足を右足後にトウタッチ(図5) (3)(4)はその反対の要領で行ない。次の四呼間は図6の如く両手斜上に掌上向けかざしたままその手先を右左と傾けるようにゆりつつ四回四歩歩調に合わせてあるく感じ。(熊笹が風にゆれている涼しそうな感じで) 右足を1歩踏み,直後,右手を右斜め上にかざして,左手は右手の肘(ひじ)あたりに付ける。そのとき,左足の爪先を右足後にチョンと突く(トウタッチ)。これも作者の意図は定かでないが,型としては天と自分自身との交歓を表す盆踊りの基本所作であり,北海盆唄にも同じ所作が含まれている。
かざすほうの反対の手は,かざす手に合わせて振り上げがちであるが,かざした手の下,つまり自分自身を指す胸のあたりに持ってきて,きちんと止めるのが上品に見える。また,これを日本舞踊調に顔へ持ってくると途端に子供らしさがなくなるので注意が必要である。
その後,その場で時計回りに270度回転して円心を向くのであるが,解説ではまずは180度回ればよいとしている。そしてつぎの「吹けばちらちら」に入ったところの流れで円心向きに直れば無理がない。
吹けばちらちら灯がともる(八呼間)
四呼間で円心向きのまま両手(掌円心へ向けたまま)を半円形を描きつつ右側へ三歩あるき(4)で右足軽くポップ,左足は後ろへ軽く挙げ顔は手と反対に左斜上注視(図7)(二番の歌の「風が流れる中空に」の感じで。)次四呼間左へ同様反対に行う。
この所作はなかなか揃わないことが多いが,踊り手の間隔を適切に保つことと,それぞれの踊り手が歩調を合わせることが大切である。
3歩横に歩いた後のホップは,自信を持ってはっきりと行いたい。これが揃えば子供らしくとても元気な踊りに見える。
赤くほんのり(四呼間)
円心に対し二歩後退(円外に)即ち(1)(2)で後拳の右足を後ろに踏み体重をかけ同時に右手内から外へ掌上向け半円形に分けるようにしてまわし右斜下へ流す顔は円心注視のまま左手は普通に左斜下にしたまま(3)(4)でさらに右足一歩後退同様に左手で行い左手左斜下へ流す,尚図8の動作は両手を斜下へ流してあるので変更す。
レコード・カセットテープ添付版挿図 『民踊の旅』写真

子供盆おどり唄の中で,最も所作が難しく,全道的にも統一されていない箇所である。オリジナルの解説書でも,『民踊の旅』とレコード・カセットテープ添付版では所作が異なっており,さらに『民踊の旅』では解説文と図が整合していないことから,作者自身にも迷いがあったのではないかと思われる。
現在多く取り入れられているのは,レコード・カセットテープ添付版の図にあるよう,両手を同じほうの斜め下に流すやり方である。
一方,『民踊の旅』では写真にあるよう,掌(てのひら)を下にして前方に保ったまま,片方の手を後ろへ引いている。これに近い例を旧白滝村の山遊の里まつりで見たことがあるが,きちんと踊れば非常に品のあるものになる。
また,足を引く時,男の子はある程度勢いよく後ろに踏み込んだほうが見栄えがよい。
灯がともるほら灯がともる(八呼間)
円心へ右足からホエアエンドバック(三歩前進(4)の時左足トウタッチ,次にその左足から三歩後退し最後の(8)の時右足を左足にそろえてスタンプする)尚,この時の両手は男子は両腕組み水平女子は手胸でも可。(図9・10) 前奏部分と同じく,円心方向に前進するが,この時は踵でなく爪先でチョンと突くのみでよいとされている。そして下がったときの最後には右足でスタンプ(かかとで地面を蹴るようにして意識して踏みつける)としている。
手は,交差して胸にあてるか腕組みかで,男女にかかわらず好みのほうでよいであろう。
シャンコシャンコシャンコ シャシャンガシャン(八呼間)
円周上を右へ進む,即ち(1)で右足を踏み同時に右手掌上向けすくい上げるように出し水平に左手は小指で風を切るように斜め下へ保ち(2)で左踵を床に強く踏みつける(図11)(3)(4)は左足から踏み出し同様反対に行う。この要領で八呼間四歩進む。
この曲のクライマックスをなす重要な所作でありながら,きちんと踊られることが少ない箇所である。
札幌近郊では比較的オリジナルに忠実に踊られているが,その他の地域では,はじめの「そよろそよ風」の箇所との区別がついていないことが大多数である。
この部分をきちんと踊るかどうかで,踊り全体の雰囲気がずいぶん変わるので,オリジナルの振り付けで踊ることを徹底されたい。
手びょうしそろえてシャシャンガシャン(8呼間)
各自右に四歩あるいて一廻り円心向く,即ち両手は掌上面に向け顔の両側あたりに保ったまま右左と交互に動かしつつ,尚これに首をつけて傾け動かすなら一層かわいい表情が出る(図12)シャシャンガシャンで円心向のまま両手をチョチョンガチョンと打つ。
ここは解説にあるよう,曲に合わせて首も傾け,楽しい雰囲気を出したい。
▲スタンプについて
踵で地面をけるようにして意識して踏付けるのであるが,これは特に男の子がよろこぶ動作である。
以上の繰り返しであるが,レコード・カセットテープ添付版の解説では補足として「後奏の一呼間はその両手斜め上にパッと伸した感じで結ぶ」とある。持田ヨシ子歌唱盤のオリジナル音源では,後奏で一旦曲が途切れるため,踊りの終わりが不自然になりがちである。曲に合わせて,踊りも解説にあるようにして締めれば格好がつくであろう。